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その他

2018/6/27

【第2回】在宅生活不可能となり緊急入所したご夫妻 ~ショートステイに入所して~

そのような経緯で行き場所がなくなってしまい、担当ケアマネージャーよりショートステイに緊急入所させてほしいという連絡が入りました。今後は施設入所の方向で探すということでしたが、いつまた転倒してしまうかわからない歩行状態のTさんと、認知症があり一人にはできないSさん二人きりの在宅生活は危険なため、入所先が決まるまでの緊急措置ということです。 施設内の介護職、看護職へ情報を提供し、たまたま居室も空いていたためその夜からご夫妻を受け入れました。 Sさんはとても穏やかでいつもニコニコ微笑んでいる柔らかい印象の方でし ...

その他

2018/10/7

【オススメ度★★★】U-CANの社会福祉士 おぼえて差がつく!よくでる人物88

この参考書の特徴 社会福祉士試験における頻出人物を掲載し、主な実績や理論の紹介などを1~2ページで解説しています。リッチモンドやパールマンといった方々を頻出順に掲載されているので、最初から読めば重要な人物をおさえることができます。   ここがイイネ 社会福祉士試験において誰もが苦手とするのが、横文字の人物が覚えられないこと。名前とどのようなことをした方なのかを簡潔に記載しており、とても分かりやすいと思います。1人に対してページ数が多くないため、区切りをつけて読むことができます。人名の隣にデフォル ...

試験対策

2022/10/4

10月からでも間に合う!社会福祉士試験に合格したい!時間を無駄にしたくない方におすすめの学習方法

社会福祉士試験に合格したい!時間を無駄にしたくない方におすすめの学習方法 社会福祉士の受験者の多くは社会人です。そのため仕事と並行して学習をしなければなりません。いかに効率よく時間を使って合格を勝ち取るかということが重要です。この記事の対象者はこれから社会福祉士の試験に向けて学習を始める方です。学習法から勉強して効率的に合格を勝ち取りましょう。 ここでは10月~1月までの4ヶ月で初学者が合格を目指すためのプランです。学習時間は毎日1.5時間の合計180時間です。社会福祉士に合格するために必要な学習時間は3 ...

介護福祉士を目指す女性

試験対策

2022/2/6

社会福祉士試験の学習方法 - 学習の流れ(時間のある方)

おすすめの学習方法は? 時間のある方、時間のない方2通りの方法をご紹介します。時間のある方=学生、時間のない方=社会人と読みかえていただいても良いかもしれません。この記事では、まずは時間のある方向けの学習方法を紹介します。   1.時間のある方向けの学習方法 1年以上かけて学習を進める方にはこちらを断然お勧めします。 ①テキスト参考書で1科目ずつ理解してく 過去問で対応できない問題も多数出題されていること、今後難化が予想されることから、しっかりと理解を深めることで攻略力を高めます。ただし時間をか ...

社会福祉士コラム

2022/2/17

【小説風事例紹介】在宅生活不可能となり緊急入所したご夫妻

  1.緊急入所 私がショートステイの相談員として働いていた頃、一組のご夫婦が緊急入所してきたことがありました。通常ショートステイというものは事前に予約をとって利用するものですが、生命の危機が迫っている場合や緊急時に限り、部屋が空いていれば急遽利用することも出来ます。今回お話しするA夫妻は、近隣の地域包括支援センターから連絡が入りその日の夜から入所することになったケースです。   その日、担当ケアマネから連絡を受けたとき、A夫妻は近くの整形外科に入院していました。85歳のご主人と80歳 ...

その他

2018/6/27

【第7回】特養から自宅復帰を果たしたKさんとそのご主人 ~大きな決断、そして念願の帰宅~

ご主人の話は衝撃的な内容でした。特養は「終の棲家」と呼ばれるように、最期まで穏やかに過ごすことのできる場所です。退所されるケースというのは、ほとんどが「死亡」か「入院」です。さらに、どこの特養でも数百人単位の方々が入所を待っています。そのためせっかく入所できたのであれば余程のことがない限り退所など考えないのが一般的でした。    しかし、ご主人がKさんのことを本気で考え、向き合ってそのような決断をしたのは素晴らしいことだと思いました。Kさんの少女のような笑顔がいつまでも私の心に残りました。 &n ...

その他

2018/6/27

【第6回】 特養から自宅復帰を果たしたKさんとそのご主人 ~少女のような笑顔~

それからさらに半年が過ぎました。ご主人は一週間に1度は面会に来てKさんとの時間を大切にしているように見えました。ケンカをしている様子を見ることもしばしばありましたが、Kさんの状態もやっと少しずつ落ち着いてきたように思えた頃でした。   ある日、Kさんがこんなことを話してくれました。「あのね、今家に帰れるように準備をしてくれているんだって。」そう語るKさんは少女のように嬉しそうな笑顔でした。「えっ、それどういうことですか?」と問い直しましたが、「ふふふ。」と笑い、答えてくれませんでした。 ご主人と ...

その他

2018/6/27

【第5回】特養から自宅復帰を果たしたKさんとそのご主人 ~本人と家族、それぞれにとって一番良い答えとは~

施設側からは、特養という施設の性質上最期までここで生活していただくこと自体にはなんの問題もないが、現在のKさんのような状態では特養での生活を続けていくことは難しいのではないかという話をしました。 これからどのようにしていくことが良いのか、時間をかけて話し合っていきましょうとお伝えしました。   ご主人は、「いや、私だって妻がこんなに帰りたいと言っているのだから帰してあげたいという気持ちはありますよ。でも、現実問題もう自宅で2人の生活は無理だと思いませんか?そうしたらもうここに入っていてもらうしか ...

その他

2018/6/27

【第4回】特養から自宅復帰を果たしたKさんとそのご主人 ~Kさんの願い~

いつまで経っても、時間が解決してくれることはありませんでした。Kさんに了承を得ずに入所させたことでご主人との関係はさらに悪くなり、面会に来る度にケンカをしていました。そして、しばらくするとKさんは職員の目を盗んでは施設から出て行ってしまうようになりました。Kさんの自宅までは車で10分程の距離でしたが、77歳のお年寄りが車椅子を自分でこいで帰ることのできる距離ではありません。   その度に職員は追いかけていき、Kさんの話に耳を傾けました。「とにかく家に帰りたいんだよ。私がこんなところでこうしている ...

その他

2018/6/27

【第3回】 特養から自宅復帰を果たしたKさんとそのご主人 ~本当は~

Kさんはご主人に対して日常的に疑いの言葉や嫉妬心をぶつけ、ご主人はほとほと参っているという状況のなか、Kさんが車椅子生活になってしまいご主人が自宅でトイレなどの介助をするようになりました。Kさんは頭がしっかりしているだけに介助されることを嫌がり、下着を汚してしまうことが増えたそうです。   ご主人はKさんより2歳年上でした。大きな病気もなく元気でしたが、年も年なので自宅での介護を続けていくことは難しいと判断し、特養への入所を決意したと言います。   ここまでは自然な流れです。確かに79 ...