【社会福祉士】糸賀一雄 日本の障害者福祉の第一人者
糸賀 一雄(いとが かずお) 鳥取市立川町 生まれ 1914年3月29日 - 1968年9月18日 この子らに世の光を 1946(昭和21)年、県職員だった糸賀一雄らは、知的障がい児と戦災浮浪児を保護・教育するための「近江学園」を設立した。終戦直後の混乱期で制度・施策もない中、子どもたちの生命と生活の保障、情緒の安定と教育の提供を行うものとして立ち上げられた。この時代はまだ障害者への偏見が強く、糸賀らの取り組みは先進的であった。 糸賀は知的障害児の教育は「教科書があればできると ...
【第3回】ボランティアさんのやる気、どう維持させる? ~サロンのお手伝い~
地域のサロンというものは、集いの場や広場などとも表現される高齢者の交流の場です。集まってお茶を飲んだりおしゃべりをしたり、何かゲームをするところもあれば体操が日課であったりと様々なものがあります。近所の気の合うもの同士が集まっていれば、それもサロンと呼んで良いかもしれません。 「地域で支える」総合事業が始まってから、このサロンと呼ばれる集まりを増やそうという動きも各地で見られるようです。私の勤める市町村も、やはりそのような場を増やして孤独死や老人の孤立を防ごうと考えていました。 ...
【第2回】 ボランティアさんのやる気、どう維持させる? ~Fさんからのお問い合わせ~
その点については講義の最初にご説明をしていたため、その後実際に活動がなくても受講者の方々から問い合わせを受けることはありませんでした。しかし、全てのカリキュラムを終えてから1ヶ月ほど経った頃、Fさんから一本の電話が入りました。とても興奮している様子でした。 「あのさ、その後一か月音沙汰がないけど、どういうことなの!?今後の予定はどうなってるの?」そう聞かれたため、再度ご説明をしました。 「講義の際にも申し上げたことですが、今現在は担い手となっていただいた方々にすぐご紹介できる活 ...
【第1回】 ボランティアさんのやる気、どう維持させる? ~総合事業スタート~
平成27年の介護保険法改正に伴い、介護予防・日常生活支援総合事業(以下、総合事業)というものが始まりました。これは、今後さらに増加する高齢者を医療や介護の専門職だけでなく、「地域」で一体となって支えていこうと考えるものです。 具体的な取り組み方は各市町村に委ねられています。そのため、自治体によってこの事業をどう展開していくかが異なります。私の現在働いている市町村では、高齢者を支える「担い手」となる方々を養成する講座を平成28年度から年2回開催することとなり、その講座に関する業務全般を私の勤め ...
第30回社会福祉士国家資格合格発表を考察する
2022年2月6日(日)に行われた社会福祉士国家資格の試験に関する記事はこちら 第34回社会福祉士国家資格の合格ライン・ボーダーを予想する 平成30年3月15日に第30回の社会福祉士国家資格の合格発表が行われました。 今回は、試験終了後から簡単だったという声を多く聞いておりました。 そのため、ボーダーが高くなるのではないかと不安に思っていた 方も多くいたかと思います。 その予感は的中です。 結果は、99点以上が合格ラインでした。 正直驚きでした。 下のグラフを見ていただければわ ...
【小説風事例紹介】脳出血により生活が変わってしまったAさん
1.大きな環境の変化 今勤めている施設で、脳出血により施設入所となった男性Aさんに出会いました。Aさんは、友人とホテルにいた際に脳出血を発症し朝まで気づかれることなく、ホテル従業員が倒れているところを発見し、救急搬送されたそうです。 搬送後緊急手術となり一命をとりとめましたが、身元が不明だったため経済的な問題や今後の治療などのため、緊急保護申請を行い、生活保護を利用し、治療を受けることができました。 その後、身元がわかり家族へ連絡すると家族からは「死んだ時以外連絡してくるな!」の一点張りで、電話を ...
【第7回】糖尿病のSさんと、好きなものを食べてほしい家族 ~Sさん家族の決断~
「今の私の立場からこんな話をするのはおかしいのかもしれませんが、幸せの形は人それぞれだということです。私たち家族は今お話した選択で後悔していないですが、同じ道を選んだら後悔が残る家族もいるでしょう。Sさんとは状況も病気も違いますしね。私が言いたいことは、決めるのはご本人とご家族だということです。」 カンファレンスを終え、それから数日は何事もなく平和に時間が過ぎました。そして、ある日奥様が面会の帰りに私のところへ来てこう言いました。 「あのあと、娘たちと話し合いました。それでね、 ...
【第6回】糖尿病のSさんと、好きなものを食べてほしい家族 ~決めるのは病院や施設ではない~
看護師が優しい口調で説明しました。「気休めを言っても仕方ないので、医療の観点から率直にお話させていただきますと、チョコレートやクッキーなどはカロリーの高いものです。たとえごく少量だとしてもそれが日常的に積み重なれば、やはり影響がないとは到底言えません。現在でもSさんの糖尿病はかなり重度の方です。命に関わると言わざるを得ません。その上でご家族としての接し方や今後のことを考えていただければと思っております。」 奥様は、目を見開いて何も言いませんでした。どうしたら良いのかわからないといった様子でし ...
【第5回】糖尿病のSさんと、好きなものを食べてほしい家族 ~二度目のカンファレンス~
数日後、奥様と長女様をお呼びして再度カンファレンスを行うことになりました。 「先日も長女様にはお話しさせていただいたことではありますが、現在Sさんは血糖コントロールのため、食事制限をしています。はっきり申し上げて、状態はあまり良くありません。今後も引き続きカロリー制限が必要となってきます。」 奥様はこちらの話を穏やかな表情で聞いていました。私は事前にiPadで撮影しておいたSさんの足の写真をお見せしました。 「先日長女様とお会いした後に発見したものです。現在、この ...
【第4回】糖尿病のSさんと、好きなものを食べてほしい家族 ~この症状は何か?~
看護師の言うことは、もちろんよくわかりました。医療職の人間であれば確かに見過ごすことはできないのかもしれません。しかし、私は介護上がりの人間です。介護は「生活」を支えることです。 「もちろん、リスクについては今回の説明だけでなく繰り返しお話ししていきます。奥様にも必要であれば直接お話しします。その上で、ご家族様が『このようにお菓子をあげてはいけない』と思って止めるのであれば問題はないですが、『施設にダメと言われたから止めた』のであれば、意味がありません。いろいろな考え方があるし、幸せの形は人 ...



