社会福祉士実習の実習先が決まると、実習開始までにいくつかの準備を進めることになります。
この記事でわかること
- 社会福祉士実習の事前訪問で聞くべきこと
- 実習先へ電話をかけるタイミング
- 事前訪問に持参するもの
- 事前訪問時の服装・マナー
- オンラインで事前訪問を行う場合の注意点
主な準備は、次のようなものです。
- 実習生個人票の作成
- 実習先に関する事前学習
- 実習計画書の作成
- 実習先への事前訪問・オリエンテーション
この中でも、事前訪問はとても大切です。
事前訪問は、実習前に実習先を訪問し、実習の流れや注意事項を確認する機会です。
また、実習指導者に自分の実習計画書を見てもらい、実習で学びたいことを伝える場でもあります。
実習は、実習初日から始まるものと思われがちです。
しかし、実際には実習生個人票の作成や電話連絡、事前訪問の段階から、すでに実習は始まっていると考えた方がよいでしょう。
この記事では、社会福祉士実習の事前訪問で聞くべきこと、電話をかけるタイミング、持ち物、服装、当日の注意点について解説します。
結論
社会福祉士実習の事前訪問では、実習日時、集合場所、服装、持ち物、昼食・休憩場所、交通手段、欠席時や緊急時の連絡先、実習計画書の内容を確認します。電話で日程調整をする場合は、実習先が忙しい朝一番や昼食時間帯を避け、10時〜11時頃、または14時〜16時頃を目安に連絡するとよいでしょう。
社会福祉士実習の事前訪問とは
社会福祉士実習の事前訪問とは、実習開始前に実習先の施設・機関を訪問し、実習に関する確認を行うことです。
学校や養成校によっては、「事前訪問」「オリエンテーション」「実習前面談」など、呼び方が異なる場合があります。
事前訪問では、主に次のようなことを確認します。
- 実習期間や実習時間
- 初日の集合時間と集合場所
- 服装や身だしなみ
- 持ち物
- 昼食や休憩場所
- 交通手段
- 欠席時や緊急時の連絡先
- 実習計画書の内容
- 実習中の注意事項
事前訪問は、実習先の説明を聞くだけの場ではありません。
実習生が自分の学びたいことを伝え、実習先と実習の方向性をすり合わせる場でもあります。
事前訪問の電話はいつかける?
事前訪問の日程調整は、実習先に電話をして行うことが多いです。
社会人経験がある方であれば、電話連絡に慣れているかもしれません。
しかし、電話に不慣れな方や、福祉施設・医療機関・相談機関に電話をかけることに緊張する方も多いと思います。
電話をかける時間帯は、実習先が忙しい時間を避けることが基本です。
ただし、実習先の種別によって忙しい時間帯は異なります。
高齢者施設、障害福祉サービス事業所、病院、地域包括支援センター、社会福祉協議会など、それぞれ業務の流れが違うため、あくまで目安として考えましょう。
複数の実習生で同じ実習先に行く場合は、代表者を1人決めて連絡することが多いです。
誰が電話をするのか、事前に実習生同士で確認しておきましょう。
電話をかける前に準備しておくこと
電話をかける前には、必ずメモを用意しておきます。
その場で慌てないように、次の内容を確認しておきましょう。
電話前の準備チェックリスト
- 自分の氏名
- 学校名・養成校名
- 実習期間
- 実習担当者の氏名
- 事前訪問可能な日程
- 自分の連絡先
- 確認したいこと
事前訪問の日程は、電話をかけたその場ですぐに決まらない場合もあります。
実習担当者の予定を確認する必要があるためです。
そのため、自分が訪問できる候補日を複数用意しておくとスムーズです。
事前訪問の日程調整の電話例文
電話では、長く話しすぎる必要はありません。
相手の業務時間をいただいていることを意識し、用件を簡潔に伝えましょう。
電話例文
お忙しいところ失礼いたします。
私、〇〇大学社会福祉士養成課程の〇〇と申します。
このたび、〇月〇日から貴施設で実習をさせていただく予定となっております。
実習前の事前訪問について、日程のご相談をさせていただきたく、お電話いたしました。
実習担当の〇〇様はいらっしゃいますでしょうか。
担当者につながったら、次のように続けます。
お忙しいところ恐れ入ります。
〇月〇日から実習でお世話になります、〇〇大学の〇〇と申します。
事前訪問の日程についてご相談させていただきたいのですが、今お時間をいただいてもよろしいでしょうか。
私の方では、〇月〇日、〇月〇日、〇月〇日の午後であれば訪問が可能です。
ご都合のよい日時はございますでしょうか。
最後は、日時・場所・持ち物を復唱して確認します。
ありがとうございます。
それでは、〇月〇日〇時に、〇〇へ伺います。
当日は実習計画書、筆記用具、学校からの書類を持参いたします。
その他に持参するものはございますでしょうか。
このように、最後に復唱すると聞き間違いを防ぐことができます。
事前訪問に持参するもの
事前訪問に持参するものは、学校や実習先によって異なります。
ただし、一般的には次のものを準備しておくとよいでしょう。
持ち物チェックリスト
- 実習計画書
- 実習生個人票
- 学校や養成校から指定された書類
- 筆記用具
- メモ帳
- 実習先について調べた資料
- 印鑑
- 学生証や身分証
- 上履き
- 交通経路を確認したメモ
特に重要なのは、実習計画書です。
事前訪問では、実習生が作成した実習計画書と、実習先が予定している実習プログラムをすり合わせることがあります。
自分が何を学びたいのか、どのような体験を希望しているのかを伝えることで、実習先が可能な範囲でプログラムに反映してくれる場合もあります。
注意点
実習先には、すでに基本的な実習プログラムがあります。すべての希望が通るわけではありません。「これをやらせてください」と一方的にお願いするのではなく、「自分はこのようなことを学びたいと考えています」と丁寧に伝えることが大切です。
事前訪問で聞くことリスト
事前訪問では、実習中に困らないように必要なことを確認しておきます。
最低限、次の内容は確認しておきましょう。
実習期間・実習時間
まず、実習期間と実習時間を確認します。
- 実習開始日と終了日
- 集合時間
- 実習終了時間
- 休日
- 休憩時間
- 初日の集合場所
特に初日は、どこに行けばよいのか分からず迷うことがあります。
「正面玄関でよいのか」「事務所に声をかけるのか」「職員通用口を使うのか」など、初日の入り方まで確認しておくと安心です。
服装・身だしなみ
実習中の服装も必ず確認しましょう。
実習先によって、求められる服装は異なります。
- スーツ
- オフィスカジュアル
- ポロシャツやチノパン
- ジャージなど動きやすい服装
- 室内履き
- エプロン
高齢者施設や障害福祉サービス事業所では、動きやすい服装を求められることもあります。
一方で、地域包括支援センターや社会福祉協議会、病院の相談室などでは、落ち着いた服装が望ましい場合もあります。
判断に迷う場合は、「実習中の服装について指定はありますでしょうか」と確認しましょう。
持ち物
持ち物についても確認します。
- 上履きが必要か
- 昼食を持参する必要があるか
- 名札が必要か
- 実習記録は毎日持参するのか
- 印鑑が必要か
- 感染対策用品が必要か
特に上履きや昼食は、実習先によって対応が分かれます。
忘れると初日から困るため、事前に確認しておきましょう。
交通手段
交通手段も確認が必要です。
- 公共交通機関で行くのか
- 自転車で行ってよいのか
- 自動車で行ってよいのか
- 駐車場は利用できるのか
- 最寄り駅やバス停からの行き方
実習先によっては、自家用車での通勤を認めていない場合もあります。
また、駐車場が利用できない場合もあるため、必ず確認しましょう。
昼食・休憩場所
昼食や休憩場所についても確認しておくと安心です。
- 昼食は持参するのか
- 近くで購入できる場所はあるのか
- どこで昼食を食べるのか
- 休憩場所はあるのか
- ロッカーや荷物置き場はあるのか
実習中は、実習先の職員に迷惑をかけないように行動することが大切です。
昼食や休憩のルールは、初日までに確認しておきましょう。
欠席・遅刻・緊急時の連絡先
体調不良や交通機関の遅延などで、実習に遅れることや欠席することがあるかもしれません。
その場合に備えて、次の点を確認しておきます。
- 欠席や遅刻の連絡先
- 何時までに連絡すればよいか
- 学校にも連絡が必要か
- 実習担当者が不在の場合の連絡先
- 事故や体調不良時の対応
「何かあったら学校に連絡すればよい」と考えるのではなく、実習先と学校の両方の連絡ルールを確認しておくことが大切です。
実習計画書の内容
事前訪問では、実習計画書の内容についても確認します。
- 実習テーマに無理はないか
- 実習先で学べる内容と合っているか
- 希望している体験が可能か
- 実習目標を修正する必要があるか
実習生の希望と、実習先で提供できるプログラムにズレがあることもあります。
その場合、事前訪問で調整しておくことで、実習開始後の戸惑いを減らすことができます。
事前訪問での服装とマナー
事前訪問では、第一印象も大切です。
実習先の職員は、事前訪問の段階から実習生の様子を見ています。
必要以上に緊張する必要はありませんが、社会人として失礼のない態度を心がけましょう。
服装
事前訪問の服装は、基本的にはスーツまたは清潔感のある服装が無難です。
学校から指定がある場合は、その指示に従いましょう。
スーツで行くべきか迷う場合は、スーツで行く方が安全です。
香水や匂いの強いものは避ける
福祉施設や医療機関では、利用者の中に匂いに敏感な方がいる場合があります。
香水は避けましょう。
また、柔軟剤や整髪料の匂いが強すぎないように注意します。
到着時間
事前訪問では、約束の時間の5〜10分前に到着するようにします。
早すぎる到着は、かえって実習先の負担になることがあります。
30分以上前に到着した場合は、近くで時間を調整してから訪問しましょう。
挨拶
実習先に到着したら、はっきりと挨拶をします。
本日〇時に事前訪問のお約束をしております、〇〇大学の〇〇と申します。
このように、学校名と氏名、用件を伝えましょう。
スマートフォン
事前訪問中は、スマートフォンの音が鳴らないようにしておきます。
電源を切るか、マナーモードにしておきましょう。
メモをスマートフォンで取る場合は、事前に許可を得た方が安心です。
オンラインで事前訪問を行う場合
実習先によっては、オンラインで事前訪問を行う場合もあります。
ZoomやGoogle Meetなどを使用する場合は、事前に接続方法を確認しておきましょう。
オンライン事前訪問の注意点
- 開始5分前には接続する
- カメラとマイクを確認する
- 表示名を学校名と氏名にする
- 背景が乱雑に映らないようにする
- 通信環境を確認する
- 資料をすぐ見られるようにしておく
オンラインであっても、実習先との正式な面談であることに変わりはありません。
服装や態度は、対面の事前訪問と同じように意識しましょう。
事前訪問で避けたいNG行動
事前訪問では、次のような行動は避けましょう。
NG行動
- 連絡なしに遅刻する
- 約束の時間より早く着きすぎる
- 実習計画書を忘れる
- 実習先についてまったく調べていない
- 質問を何も準備していない
- 実習先の話をメモしない
- 希望だけを一方的に伝える
- 利用者や職員に対して失礼な態度をとる
事前訪問は、実習先に自分を知ってもらう最初の機会です。
うまく話そうとする必要はありません。
大切なのは、誠実に準備し、分からないことを丁寧に確認する姿勢です。
事前訪問後にやること
事前訪問が終わったら、聞いた内容をすぐに整理しておきましょう。
特に、次の内容はメモにまとめておくと安心です。
- 実習初日の集合時間
- 集合場所
- 服装
- 持ち物
- 昼食の扱い
- 緊急時の連絡先
- 実習中の注意事項
- 実習計画書で修正が必要な点
必要があれば、実習計画書を修正します。
また、学校や実習指導教員に報告が必要な場合は、早めに共有しましょう。
事前訪問で聞いた内容をそのままにしておくと、実習直前に不安が出てきます。
訪問後すぐに整理することが大切です。
よくある質問
Q. 社会福祉士実習の事前訪問では何を聞けばいいですか?
実習時間、集合場所、服装、持ち物、昼食、交通手段、欠席時の連絡先、実習計画書の内容を確認しましょう。
Q. 事前訪問の電話は何時ごろがよいですか?
10時〜11時頃、または14時〜16時頃が目安です。始業直後、昼食時間帯、終業直前は避けた方が無難です。
Q. 事前訪問の服装はスーツですか?
指定がなければスーツ、または清潔感のある服装が無難です。迷う場合はスーツで行く方が安心です。
Q. 事前訪問に実習計画書は必要ですか?
必要になることが多いです。実習先のプログラムと自分の学習目標をすり合わせるために持参しましょう。
Q. オンライン事前訪問でも服装は整えた方がいいですか?
はい。オンラインでも正式な実習前面談です。対面と同じように、清潔感のある服装と態度を意識しましょう。
まとめ
社会福祉士実習の事前訪問は、実習をスムーズに始めるための大切な準備です。
事前訪問では、実習時間、服装、持ち物、交通手段、昼食、緊急時の連絡先、実習計画書の内容などを確認します。
また、事前訪問は、実習先に自分の学習テーマや実習で学びたいことを伝える機会でもあります。
緊張するかもしれませんが、完璧に話す必要はありません。
大切なのは、事前に準備し、分からないことを丁寧に確認することです。
実習は、事前準備の段階から始まっています。
事前訪問をうまく活用し、安心して実習初日を迎えられるようにしましょう。
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