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その他

2018/6/27

【第4回】温かい雰囲気の中で死を迎えることを選んだYさん ~高齢者にとって食事とは~

高齢者にとって入院というものは大きく状態を変化させる要因となります。骨折を治すために数か月入院したことで、骨折自体は治癒できたものの、筋力低下から歩けなくなってしまうということは往々にしてあります。そして、それと同様に入院生活が単調であるがために認知症が進行してしまったり、それまで認知症状がなかった方に突然症状が現れるということもよくあることです。   身体的にも認知面でも入院前の状態とは大きく変わっているだろうな、と思いました。そして、こうしている間にもYさんの状態は刻一刻と変化しているのでし ...

その他

2018/6/27

【第3回】温かい雰囲気の中で死を迎えることを選んだYさん~Yさんの変化~

「特養への入所はご家族の希望ですか?口から食べることは全くできていないんですよね?」I相談員へそう訊ねると、「実は、まだ正式な入所希望というわけではないんだ。でも、病院で最期を迎えることに気が進まないらしい。本当はケアハウスに戻りたいけれどそれは難しいから特養を考えているという話で、でも施設で対応できる点滴の方法を話したら迷い始めてしまったようだ。」との返答でした。    ケアハウスと特養の大きな違いは、ターミナルケア(終末期ケア)を行うかどうかという点です。うちのケアハウスでは「看取り」と呼ば ...

その他

2018/6/27

【第2回】 温かい雰囲気の中で死を迎えることを選んだYさん ~特養への入所希望~

そんなYさんが特養まで歩いてくることが徐々に少なくなり、いつの間にか全くなくなりました。 そして私はその間に相談員となり今までとは違う業務内容に四苦八苦していたため、Yさんが来なくなったことには気付かず忙しい毎日を送っていました。    ある日、Yさんが特養に入所希望を出しているという話が舞い込んできました。 そういえば、最近全く姿を見ていない…。このときに、初めてそのことに気付きました。話を持ってきたのはケアハウスの相談員Iさんでした。 詳しく聞くと、末期ガンと宣告されており現在は入院中である ...

社会福祉士コラム

2022/2/17

【小説風事例紹介】温かい雰囲気の中で死を迎えることを選んだYさん

1.ケアハウスのおしとやかおばあちゃん 私が特別養護老人ホームにて相談員として働いていた頃の話です。私が勤めていたのは100床のユニット型特養でした。 同じ敷地内にケアハウス・グループホーム・ショートステイ・デイサービス等も併設されており、それぞれの建物が渡り廊下で繋がっている作りになっていました。   私は相談員になる前、同施設の特養で介護職員として働いておりました。 Yさんは、その頃ケアハウスに入居されていました。施設内は繋がっているため、利用者さんも行き来することができます。 ケアハウスは ...

社会福祉士コラム

2022/2/17

【小説風事例紹介】どうしても家に帰りたいけれど、家族・地域住民の支援が得られないAさんへの支援

1.入院に至るまで 私は回復期リハビリテーション病棟で、専従MSWとして勤務をしております。ソーシャルワーカーとしての経験は6年目であり、ベッドコントロール、入院判定、クライエントへの入退院支援が主な業務となっております。入退院支援としましては、社会制度の情報提供や手続き、クライエントへの心理サポートや生活の再構築支援、家族への介入や、在宅関係諸機関や医療機関との前方・後方連携と多岐にわたります。また、職場の特性上、ボランティアコーディネーターや地域への公開講座等の企画・運営に携わってもおります。 &nb ...

その他

2020/5/17

【試験対策】社会福祉士の試験は科目が多い!どの科目が重要?

社会福祉士試験では、19科目を受験しなければなりません。 一つ一つ全力で学習できれば良いですが、どの科目が重要なのかは知っておきたいですね。 全ての科目から均等に出題されているわけではありませんので、 出題数が多い=重要と考えます。 問題数は、全部で150問であり、第29回では出題数は以下の通りでした。 1.人体の構造と機能及び疾病 7問 2.心理学理論と心理的支援 7問 3.社会理論と社会システム 7問 4.現代社会と福祉 10問 5.地域福祉の理論と方法 10問 6.福祉行財政と福祉計画 7問 7.社 ...

社会福祉士コラム

2022/2/17

【小説風事例紹介】認知が始まってきた様子のボランティアKさん

1.Kさんとの出会い はじめに、私は大学卒業後に社会福祉士の受験資格をとるため1年間専門学校に通い、その後社会福祉士を取得しました。大学では外国語学部に所属しており、福祉の世界を志したのは21歳頃です。   社会福祉士の資格を取得後、介護老人福祉施設(いわゆる特養)にて介護職員として3年半従事し、その後特養の相談員を6か月、ショートステイの相談員を6か月経験しております。後に退職し、社会福祉協議会にて地域福祉員として就労しております。今年で29歳になります。   それらの経験を踏まえ、 ...

キャリア

2022/2/6

【私のやりがい】社会福祉士の現実ややりがい

職種:担当業務 特別養護老人ホーム相談員 業務内容 施設に入居希望をされている方の受付や利用をする際の説明、契約、手続き、連絡、調整など様々な窓口業務のほか施設を現在利用している入居者やその入居者の家族に対する相談や支援を行います。主な業務はそんな感じですが、介護スタッフから現在問題が発生しる入居者の相談やアドバイスもしたりしています。現在働いている施設にはショートステイがあり、その受付業務や送迎などの仕事もしています。また現場が回らないときは現場に入りサポート業務をするときもあり、仕事は多岐にわたってい ...

キャリア

2022/2/6

【私のやりがい】入居者の笑顔が一番のやりがい ふくしの声

職種:担当業務 特別養護老人ホームでの施設ケアマネジャー、生活相談員の兼任 業務内容 特別養護老人ホームの入居者に対してのケアマネジメント、生活相談、他機関との連絡調整などを中心に業務を行っています。自身の担当は30名の入居者ですが、他のケアマネジャーや生活相談員が休みの日には代わりに対応するケースがほとんどですので60名の入居者に対しての上記対応を中心に行っています。それ以外にもショートステイ事業のフォローや施設の事務作業など多様な役割をこなしています。時間が足りないと思う事が多いですが、仕方ないとも思 ...

その他

2022/2/6

【やりがい】介護老人保健施設(老健)の支援相談員としての忙しい毎日 ふくしの声

職種:担当業務 介護老人保健施設(老健)の支援相談員 業務内容 社会福祉士の仕事内容は、主に支援相談員やケアマネージャとして、医療や福祉、介護などの社会保障サービスのコーディネートを行います。一般的には、介護老人保健施設(老健)の入居者は、病気や障害の症状が安定しています。そうなると入院や加療の必要はないものの家庭で過ごすには少し不安な心身状態の入居者の人が多く、主にリハビリを中心とする医療的ケアと日常的な看護・介護サービスを提供する業務が主になっています。原則、入居者が1日も早い家庭復帰を図ることを目的 ...