試験対策

【試験対策】横断調査、縦断調査、パネル調査、トレンド調査

横断調査

調査対象の時間経過による変化を意識せずに、調査実施の時点における『複数の研究対象の実態・意識』を横断的に比較調査する調査方法である。

 

ある一時点で調査した結果を、男女別や年齢階級別や収入階級別などに分類して集団の断面を分析できる。

 

一度のみの調査であるため、ある程度広範囲に対象を広げやすいというメリットもある。二つの変数の間の相関関係を見出すことはできるが、因果関係を明らかにするにはパネル調査の方が適する。

 

 

縦断調査

一定の時間間隔をおいて繰り返し行う調査である。特定の調査対象を継続的に調査し、その実態や意識の変化を捉えることにより、集団の変化とそのタイミングや、変化とニーズの分析等が出来るという特質がある。

 

縦断調査には、①動向調査・傾向分析(trend studies)、②集団調査(コーホート分析、世代差分析)(cohortstudies)、③パネル調査・分析(panel studies)の3つの調査がある。

 

 

パネル調査

第1回目の調査相手と同じ相手を繰り返して調査する追跡調査。

 

各回の調査をウエーブという。福祉サービスを実施する場合、前と後に調査を行って両者を比較するが、両方の調査相手は同じ人々でなければ意味がない。

 

原因と結果が時間的に前後関係にある因果関係の検討に適した方法である。

 

しかし、パネル調査では1回目と2回目の調査の間に、死亡したり行先不明となったり重篤の病気なったりして、調査相手の数が少なくなるとか、何回も同じ調査をするので嫌がられるという問題がある。このことをパネルの摩耗という。そこで、これに似たコーホート分析で代用することもある。

 

 

トレンド調査

社会調査の一技法。調査対象を定義し、その定義に該当する者を標本(サンプル)抽出して、一定期間ごとに調べる調査である。

 

調査対象集団の時間的な変化の傾向を把握することが目的である。

 

動向調査・傾向分析は、5年ごとに行われる国勢調査や、毎年行われる国民生活基礎調査のように、定期的に調査を行って調査対象集団における特性の変化の傾向を把握するものである。傾向分析では、調査対象の定義は変化しないが、集団内部の個体は変化する。

 

 

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