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社会福祉士コラム

2022/2/5

【療育体験】他愛もないことを話せる今が幸せ

障害の種別 自閉症スペクトラム   他愛もないことを話せる今が幸せ 幼いころから、活発で何事にも積極的で目立ち、人気もあったと思います。しかし、喜怒哀楽が激しく、気分を害すると1時間近くも全力で泣くため、吐いたり、顔面に点状出血が出ることもたびたびありました。   店の中で床に寝ころび、全身で暴れることも多く、また食物アレルギーで食べられないものも多かったので、保育所に入るまでは買い物に行くのが一番の苦痛でした。(子どもを見てくれる人はいなかった)   2人目の子どもでもあり、何となく ...

社会福祉士コラム

2022/2/5

【療育体験】障害者のいる家庭が不幸な家庭だとは思わない

障害の種別 重度知的障害を伴う自閉症   障害者のいる家庭が不幸な家庭だとは思わない とても可愛い子でしたが、2歳を過ぎても言葉を覚えず、あまり目が合いませんでした。自分の名前も覚えられず、読んでも振り向かないことが多かったです。食べ物の好き嫌いも激しく、お気に入りのヨーグルトしか食べない日もありました。3番目の子どもでしたので、他の子との違いにはすぐ気が付きましたが、しばらくは現実を直視できませんでした。   幼稚園に入園する前に病院で診てもらって、自閉症だと診断されました。上のお姉ちゃんたち ...

社会福祉士コラム

2022/2/5

障害を抱える子どもの子育てに悩むに方に読んでもらいたい記事をまとめました

障害を抱える子どもの子育てに悩むに方に読んでもらいたい記事をまとめました  自閉症スペクトラムや広汎性発達障害、学習障害などの子育て体験に関する記事です。 今悩んでいる方は勇気づけられるかもしれません。子育ての参考になれば幸いです。   1.自閉症と向き合う、療育体験 2.広汎性発達障害の我が子の自立 3.発達障害を持つ我が子。毎日少しずつの「出来る」を増やすことが大切。 4.ASD、ADHDを持つ息子から貰った「ありがとう」の手紙 5.ADHDを悲観する過去の私に伝えたい。どんな子も成長するか ...

社会福祉士コラム

2022/2/5

【療育体験】何か得意なものを1つでも作ることが突破口

  障害の種別 アスペルガー症候群   何か得意なものを1つでも作ることが突破口 4歳になってもうまく言葉が出てこないことや極端に人見知りであることから、うちの子はどこか他とは違うとうすうす思っていました。保育所では他の子となじめず、「このままでは小学校に入ってから苦労する」と先生に言われてしまいました。   はっきりと障害がわかったのは6歳の時です。授業内容を無視して、自分の興味のあることをやり続けてしまうという行動が目立ったからです。学校の先生の勧めで大学病院の精神科を受 ...

社会福祉士コラム

2022/2/5

【療育体験】この子は私に必要だから、神様が授けてくださったんだと思う

  障害の種別 自閉症スペクトラム   この子は私に必要だから、神様が授けてくださったんだと思う 赤ちゃんの時から、ほとんど寝ない子で、首もなかなか座らず、1歳を過ぎても言葉も出ず、1人歩きが出来なかったので、診察を受け半年間、月に1回リハビリに通いました。最後の診察では、まだ立つこともできませんでしたが、リハビリが終了し、その後市の1歳半検診で、周りの子は走り回ってるのに、うちの子は立つこともできず、ずっと泣いていていたので、抱っこしてなんとか落ち着かせるのに大変でした。 &nbsp ...

社会福祉士コラム

2022/2/5

【療育体験】療育に行くことは恥ずかしいことじゃない、堂々としていればいいんだ

  障害の種別 広汎性発達障害   療育に行くことは恥ずかしいことじゃない、堂々としていればいいんだ 0歳から長男を保育園に預けバリバリ働くワーキングマザーでした。保育園のクラスは9人で、長男は6月生まれだったのでどちらかと言うと上の方でした。12月生まれの子もいたので、入園当時は長男の発達が遅れていることは全くわかりませんでした。でも徐々に他の子たちが一言二言話すようになってくると全く話さないことに疑問を感じ始めました。   1歳クラスに上がる直前の3月に、クラス担任と園長 ...

綺麗な花々

社会福祉士コラム

2022/2/17

【小説風事例紹介】自由と制限のバランスは?自分の楽しみを大切に生きたいNさん

  1.いつでも楽しみを探している陽気なNさん 私が障がい者多機能型サービス事業所で、就労継続B型就労支援員をしていた頃の話です。その事業所には就労継続A型・B型・生活介護・日中一時支援事業・グループホームがありました。   Nさんはグループホームで生活をしながら、就労継続B型を利用していました。Nさんは人の面倒を見るのがとても好きで、就労においてもグループホームにおいても困っている人がいたら率先して手伝ってくれる優しいご利用者様でした。   私がNさんと出会った時、Nさんは ...

社会福祉士コラム

2022/2/17

【小説風事例紹介】ADL低下してしまっていたYさんの成功体験

  1.有料老人ホームの優しいおばあちゃん 私が有料老人ホームで管理者兼相談員、デイサービスで生活相談員をしていた頃の話です。勤め先の施設は、同じ建物の中に有料老人ホームとデイサービス、訪問介護が併設されており15名のご利用者様が生活していました。   その中に、車いすで生活をしているYさんがいました。Yさんはもともと在宅にて一人暮らしをしていましたが、その頃からこのデイサービスに来所していました。しかし、パーキンソン病の進行と共に杖や歩行器での生活が困難になり、有料老人ホームへの入所 ...

社会福祉士コラム

2022/2/17

【小説風事例紹介】看取り期をどう過ごす?Dさんのための気持ちの緩和ケア

  1.穏やかな特養のおばあちゃん 私が特別養護老人ホームで介護職兼相談職、そしてユニットリーダーをしていた時の話です。   その事業所は従来型の特別養護老人ホームで100床の定員でした。そして、ユニットが3ユニットに分かれており、1階ユニットと2階を2つに分けた2ユニットです。3ユニットに分かれている理由として、1階ユニットが約30床で比較的お元気なご利用者様や離施設のないご利用者様が多く入居していました。そして、2階の40床が離施設の可能性があるご利用者様や、ショートステイやロング ...

社会福祉士コラム

2022/2/17

【小説風事例紹介】寡黙なKさんの不器用な優しさ

  1.デイサービスの厳格なおじいちゃん これは私が20人定員の認知症対応型デイサービスで生活相談員をしていた時の話です。   そこには元消防職員でいつも杖をつき、寄り添い介助を必要とする93歳の男性ご利用者様のKさんがいました。Kさんは有料老人ホームに入所しており、月曜日から金曜日までの5日間はデイサービスを利用されていました。   Kさんには奥様がいました。奥様は何度か脳梗塞を患い、リハビリテーションを行っていました。しかし、受診の際に転倒して腰椎骨折したことで車いすでの ...