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児童発達支援事業所の児童指導員の魅力

児童発達支援事業所の児童指導員の魅力

なぜ児童発達支援事業所の児童指導員に就きましたか?

同一の職場で別の仕事をしていましたが、発達支援の部門があり男手が足りないという理由で声がかかりました。発達障害と言ってもASD(自閉症スペクトラム)、ADHD(注意欠陥多動性障害)、LD(学習障害)と大まかに3種類に分けられますが、子どもによって様々でマニュアルどおりには進みません。一見健常の子どもたちと見分けはつきにくいのですが、何が違うのかと興味を抱きながらお仕事をさせていただく事になりました。

 

児童発達支援事業所の児童指導員の魅力は?

発達障害の子どもにはそれぞれ個性があります。他人とはコミュニケーションがとれないことも多く、とても時間はかかりますが、その分懐いてくれた時には非常にやりがいを感じます。

 

幼稚園年長でADHDと診断されている子どもの話です。その子の場合会話は普通にできるのですが、突然大声を出したり、無意識に他人を引っかいたり、叩いたり、ハンドソープを尋常じゃない量を使用したりする行動がみられます。

 

もちろんその都度指導はするのですが、そこで理解してくれるなら苦労はしません。

 

その子どもの背景には複雑な家庭環境にあります。両親は離婚し母親が面倒を見ているのですが、その母親もある病気が原因で、軽度の知的障害を患っているのです。母親とその子どもを生活を共にしていましたが、親子関係はうまくいかず結局現在は祖父の家で育てられています。母親とは一週間に一度面談する機会を設けていましたが、また親子で生活できる環境に戻ることができるように願っています。子どもだけではなく、親御さんとのコミュニケーションも大事な仕事のひとつです。その子は相変わらず衝動性を保ったままです。

 

私に対しても引っかく事や叩く行動がまだ治まりません。他の子どもに対しても手を出すようになりエスカレートしてきている段階です。そのままでいたら増々衝動性が高まるので、なるべくその衝動性を出させないように工夫して指導するように心がけています。

 

発達障害児の特性として「待つ」事が非常に苦手です。つまり待たせない状況を私たちが作ることが重要になってきます。そのように試行錯誤を繰り返し時間が経つとともに、子どもとの信頼関係が構築されてきます。

 

ある日のことでした。最初から反抗的だったその子どもが「〇〇さん、今度僕の家で一緒に遊ぼ!」と言ってくれたのです。この時始めてこの仕事のやりがいを大きく感じました。それから時間が経つにつれ、暴言や暴力が徐々に減少していきました。今後どのように成長していくのか大変興味を抱いています。

 

児童発達支援事業所の児童指導員を目指すにはどうしたらいいですか?

この仕事に就くためには児童指導員になる必要があります。児童指導員という正式な資格はないのですが、任用資格を取ることになります。方法は2つあります。1つめは四年制大学や通信制の大学で社会福祉学、心理学、教育学もしくは社会学を専修する学部、学科を卒業することです。ふたつめは自治体が認可した発達支援事業所で2年間従事すれば児童指導員任用資格を得られます。

 

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