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就職する前に確認しておきたい!現役相談員が教える、良い職場と悪い職場の見極め方

就職する前に確認しておきたい!現役相談員が教える、良い職場と悪い職場の見極め方

今から就職を考えられている方、今後働く会社は、できるだけ環境がいい職場がいいですよね。

就職活動の中で、実際見学に行く機会もあると思います。

今回は通所リハビリ施設の現役相談員であるhuuriが、良い職場と悪い職場の見極め方についてお伝えします。

「社会福祉士」に関するオススメ本

社会福祉士に興味がある方に読んでもらいたい1冊です。本HPで連載していた事例を紹介しています。施設相談員がメインの事例となっており、介護福祉士と何が違うのか、どんなことをするのかよくわかると思います。小説風に書かれているので読みやすいかと思います。


【実務未経験者必見】社会福祉士の仕事ってこんな感じなんです。総集編(1~3巻分)

【実務未経験者必見】社会福祉士の仕事ってこんな感じなんです。総集編(4~6巻分)

【huuriの自己紹介】

通所リハビリ施設で10年介護の仕事をしており、うち6年は相談員を兼務しています。主な仕事内容は・契約・会議出席・現場管理・稼働管理・経営です。

何を見るのか決めていこう

見極めをお伝えする前に、まず見学の際、何を確認するかを決めていきましょう。あなたが会社に求めているものをはっきりさせていくと、見るべきところがわかりやすいですよね。

具体的には・給料形態・キャリアプランや教育制度・職種(どんな職種があるのか)・勤務時間・福利厚生などでしょうか。

私のオススメは、超過勤務についての会社の認識を確認をしっかり行うことです。

介護業界はサービス残業が残念ながら多いところもあります。業務を遂行するに当たり、自分の選択でサービス残業をするのであればともかく、サービス残業を行わなければならない空気感で、帰れない職場もあります。入職してから思ったのと違うとなるのはつまらないので、「絶対サービス残業しない!」と決めなくても、「この会社は超過勤務に対してどう考えているんだろう」という視点で質問を決めていくといいと思います。

見学のときのポイント

ここからは見学時に良い施設と悪い施設を見極めるポイントについて、4つご紹介します。

見学対応の担当者がつくか

以前見学に来ていただけた方の対応をしていたときに、「実はここに見学来る前に1つ別の施設に見学にいったんですが、担当がだれもついてもらえなかったんですよ」という話を聞きました。始めていく施設で、しかもこれから働くかもしれない施設で、いきなり一人で見学というのは対応としてどうなのかと、びっくりした覚えがあります。

介護の世界は、まだまだ慢性的な人手不足のところもあります。もし見学に対応できないほど人手が足りない施設へ入職となれば、余裕のない介護現場を経験することになるでしょう。余裕がない現場は、言葉使いや対応も悪くなりがちです。

是非チェックしておきましょう。

現場職員の挨拶

対応する職員は大概、施設長や人事の職員、相談員などになると思います。その職員はあいさつも丁寧にするでしょう。注目は現場職員です。

現場を見て回る際、全員の職員がこちらに目線を合わせてにこやかに挨拶をする施設が、理想的な施設です。

認知症ケアの一つにユマニチュードという手法があり、その中の大切な考え方に、目線を合わせるというものがあります。目線を合わせるということは平等な関係性、相手への誠実さを表す方法として、認知症ケアに用いられています。目線を向けるということは、相手を認知していますよというサインでもあるんですね。

逆に目線も向けず、挨拶もしない、そんな職員が目立つ施設は、職員の教育に問題があるのではないかと疑うべきです。介護は人相手の仕事なので、外部から見学に来られた方へ挨拶ができないのは、通常業務の態度と比例している可能性が高いと考えられます。

 

こちらの希望をしっかり理解してくれるか

見学前後に担当者と、お互いの条件のすり合わせがあると思います。その際には、事前に準備しておいた質問や条件を、しっかり伝えます。

例えば・パートだったら週何日希望で、社会保険はどうしたいのか・希望の部署はどこなのか、その理由・家から何分以内のところで就職を考えている・いつから働けるのか・キャリアはどう考えているのかなどです。

決まっている希望はしっかり伝え、相手がどのように理解してくれたかを確認しましょう。

先程も書きましたが、介護現場は人手不足のところが多くあります。あまりあいまいに面談をしてしまうと、相手が拡大解釈をして、自分が思うように働けなくなることがあります。例えば・希望部署を伝えたけど、配属部署が違ったし、理由の説明がない・キャリアについてゆくゆくは相談員になりたいと事前に伝えたけど、何年も介護職をしているなどの話はよくあります。

状況により希望がすべて叶えられないことはいたしかたありませんが、こちらの希望を理解してくれているのかは、とても大切なところです。施設と自分の信頼関係が築けるかどうかです。

自分の希望をどのように担当者が受け取ってくれたか、しっかり確認しましょう。

 

質問にはっきり答えてくれるか

面談の際、わざと答えにくい質問を投げかけることは、施設がどのような対応をとっているのかを知る上で有効だと思います。

例えば・残業が発生した際の給料計算方法を聞いてみる・施設の前年の退職率を聞いてみるなどです。

少しいやらしい感じがするかもしれません。必ず質問しなければいけないわけではありませんが、聞いてみることによってわかることもあります。

後ろめたいことがある施設は、やはり必要以上に返答に動揺がまじります。返答の内容の有無よりも、誠実に答えてくれるかどうかのほうが重要です。

これから働く施設のトップや人事が誠実かどうかは、とても重要になります。一度質問してみることをおすすめします。

 

終わりに

正直見学だけで施設で働いたときのすべてを想像することは不可能だと思いますが、施設の運営はある程度任されている職種の方(多くは施設長)の人柄で決まることが非常に多いです。

働いていくなかで腑に落ちないことがあっても、相談できる上司がいるかどうかで大きく変わることもあります。可能であれば、施設長との面談ができる施設へ見学にいけるといいですね。

huuri
hurri 30代女性 介護職兼支援相談員 通所リハビリテーション勤務 経験年数10年(うち6年が兼務)
主な仕事内容→・契約・会議出席・現場管理・稼働管理・経営です。

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