現役相談員のキャリアプランを公開します!
こんにちは、huuriです。現在介護職兼相談員として、通所リハビリテーション施設で約10年間、働いています。
介護の仕事をしていく中で、キャリアプランを大切に考えられる方もみえるんじゃないでしょうか。実際、大きな法人の会社になってくると、入社前に面談でキャリアプランについて話される施設も多くなっています。
今回は私が介護職から相談員、そして相談員からその後のキャリアプランについて、考えてきたこと、実行してきたこと、現在実行していることを書いていきます。
社会福祉士に興味がある方に読んでもらいたい1冊です。本HPで連載していた事例を紹介しています。施設相談員がメインの事例となっており、介護福祉士と何が違うのか、どんなことをするのかよくわかると思います。小説風に書かれているので読みやすいかと思います。
【huuriの自己紹介】
通所リハビリ施設で10年介護の仕事をしており、うち6年は相談員を兼務しています。主な仕事内容は・契約・会議出席・現場管理・稼働管理・経営です。
【介護施設のキャリアプラン】
まずは簡単に、施設の介護職として働くにあたってのキャリアプランは、大きく分けると2つあります。一つは現場でキャリアを積んでいくプラン、もう一つはマネジメントを行っていくキャリアプランです。
1つ目のキャリアプランは、現場で直接介護を行いながらキャリアを積み上げていくプランです。一般的なキャリアパスは、介護ヘルパー(介護職員)初任者研修→実務研修→介護福祉士→認定介護士またはケアマネジャーです。入所施設への配属だと、現場では介護福祉士を取得後に、リーダーや責任者を経験し、その後介護長となっていくことが一般的です。通所では現場のリーダーとなりますが、それ以上の昇進は基本ありません。
そしてもう一つのキャリアプランがマネジメントとしてのキャリアパスです。これは施設の運営や育成など、直接介護以外で介護施設に関わることを仕事として行う役職で、主に相談員や施設長などが挙げられます。キャリアパスは施設により異なりますが、介護職から入りリーダー、相談員、施設長、エリア責任者などの役職を狙っていくことが多いです。
私はこのキャリアプランの考え方を、先輩介護職から聞きました。こうやって考えると、スッキリ考えれて目標が立てやすくなったことを覚えています。
【現状の仕事内容と考察】
現在通所リハビリにて相談員6年目になります。
仕事内容は
①面談や担当者会議、営業など通所ならでは相談員業務→年間20~30人ほどの新規利用者様のケースに立ち会わせていただいています。また月に10人以上のケアマネジャー様とコンタクトをとっています。
②稼働管理や収支計算など運営に関わること→主にレセプトで毎月の収支の管理をしています。
③後輩相談員の育成→新人教育に携わり、2人の後輩を育成しています。
④その他、現場や他部署とのやり取り、現場業務全般です。
6年間通所で相談員をさせてもらい、たくさんの経験をさせていただいたと思います。また、リーダーが不在の時期もあったため、一時的にリーダー代理も行っていました。
現在の仕事は大好きですが、今後キャリアアップを考えたときに、他の部署の経験値がまったくないことが、今の自分に一番足りていないことだと感じています。
【今後の展望】
私は現在老健の相談員を目指しています。
私の働いている現場は、老健のみなし指定の通所リハビリです。
通所リハビリテーション担当は介護職と相談員が兼務となっていますが、老健には兼務ではなく専属の相談員がいます。老健相談員の仕事は、通所も含め老健全体の運営が主な内容で、主な仕事相手は病院のソーシャルワーカーや市役所の高齢者生きがい科の職員などになります。老健の相談員を経験すると、その後副施設長、施設長のキャリアが見えてきます。今の私の立ち位置からは、少し出世に近い場所にいる相談員です。
老健相談員とはよく交流があるのですが、話していると、介護保険の理解度、監査対策方法の徹底のなさ、経営者視点での数字の向き合い方、責任感など、今の私に足りないところがたくさん浮き彫りになります。老健の相談員のスキルは全く知らない内容ではありませんが、一つ一つの仕事により貪欲に、専門知識を深める必要があります。また見る部署が多いため、仕事量もとても多くなります。一人で抱えることができないため、仕事を周り振りながら自分の仕事量を調整する力も必要です。
そして私が一番磨きたいところは、相談員ならではの”俯瞰力”です。施設の運営に関わる相談員は、外部と内部の間で常に俯瞰的に物事を見る必要があると感じていますが、現状、現場をやりながら相談員をしているとどうしても現場目線が目立ってしまい俯瞰的になりきれていません。今後ステップアップを考えていく上で、この俯瞰的になるということは、必要な能力であると感じます。老健の相談員は現場に入ることがほとんどないため、常に俯瞰的に物事を見る立場になります。俯瞰的になる感覚は向き不向きがあると感じますが、挑戦してみたい分野ではあります。
私の施設で老健の相談員になるためには、上司との面談が必要です。移動の希望があることを伝え、どんな相談員になりたいのか、なぜ希望をしているのかを上司に伝えます。次の人事異動の際、検討してもらえることとなりました。
【終わりに】
介護の世界でキャリアアップを考えると、相談員は勉強になる内容がとてもたくさんあります。目標を持って前向きに仕事を楽しみたいですね。