介護老人保健施設の相談員の魅力
介護老人保健施設(老健)とは?
老健は、要介護認定を受けた高齢者が医療機関を退院後に、在宅復帰を目的としたリハビリを行うところです。
なぜ介護老人保健施設の相談員に就きましたか?
元々、友人の悩みや相談を聞くことが好きでした。
特に友人と友人の喧嘩などに挟まれることも多く、間で話を聞きながら解決へ導いたりすることも多かったです。そのような体験を経て、誰かの相談を聞いて、役に立ちたいと思うようになったことがきっかけで、そのような仕事はないかと探し、この仕事を見つけました。
また、自分には特技がなく、資格もなかったので、自分には何もないと思っていたので、相談を聞いて解決したり受容したりすることで、人の役に立つことが出来るのだと感じ、この仕事を目指すようになりました。
ただ、相談員を目指してはいましたが、老健で働くようになったのは、今の職場で病院と老健があるので、たまたま配属が老健になったからです。
介護老人保健施設の相談員の魅力は?
毎日色々な悩みや相談を受け、時には苦情の対応をし、時には渉外活動を行いに外出するよう、決して楽な仕事ではありません。毎日悩むことも多いですが、利用者の方や家族の方から感謝の気持ちを頂くと、この仕事を続けていて良かったなと思います。
1番そのように感じた体験談は、もう長くは生きられないと主治医の先生に言われた利用者さんを担当していた時のことです。
家族さんはもう家に連れて帰ることは難しいだろうと思っていたのですが、利用者さん本人は家に帰りたい気持ちをずっと持っておられました。なんとかして、最後のほんの数時間でも家に帰してあげたいと思い、利用者さんの気持ちを伝えながら、出来る限りの支援体制とサービスを家族に提案しました。
ただ、決めるのは家族、そして本人なのであくまで提案までしか出来ないので、ここで家族に断られたらもう身を引こうと思っていましたが、利用者さんの気持ちを汲んで、家族さんには家に何泊か帰ることを了承してもらえました。
何度も施設の職員を始め、家族やケアマネージャーとやりとりをし、やっと帰ることが出来た日、ご自宅へ訪問させて頂くと、とても明るい笑顔で利用者さんが迎え入れてくれました。
自宅では孫やひ孫と交流できたと家族さんも嬉しそうに語ってくれました。利用者さんから、手を握られ、「ありがとう」と言われた時は本当に良かったと思いました。
その何週間か後に、その方は亡くなられました。亡くなられた数日後、家族さんがわざわざ施設まで、ご挨拶に来られました。家族さんより、利用者さんが少しでも自宅に帰ることが出来、孫やひ孫と会うことが出来て良かった、と言って頂けて、とても嬉しかったことを今でも鮮明に覚えています。
この仕事は大変で、つらいことの方が多く、毎日ヘトヘトになるまで働いていますが、この利用者さんや家族さんの笑顔や「ありがとう」という言葉、この一瞬のために頑張っていると思っていますし、この一瞬で、大変だったことも良い思い出に変わります。誰かの人生に関わらさせて頂くことができる、誰かの人生の助けになることができる、そうした実感を持てることがこの仕事の魅力なのではないかと思って、今日も働いています。
介護老人保健施設の相談員を目指すにはどうしたらいいですか?
私は4年制の大学を出てから、社会福祉士と精神保健福祉士の資格を取得しました。福祉系の大学に行けば、もっと早く社会福祉士や精神保健福祉士の受験資格が得られると思います。後はやる気と人を思いやる気持ちがあれば、誰もがなれる仕事だと思います。
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