特別養護老人ホームの介護職の魅力
なぜ特別養護老人ホームの介護職に就きましたか?
小さな頃からボランティアなどに興味があり、小学校の頃から老人ホームの慰問などに積極的に参加をしてきました。その中で高齢者の方との触れ合いであったり、こちらのサポートによって出来なかったことが出来るようになる喜びを一緒に分かち合うことを嬉しく感じていました。
ボランティアとして大人になっても出来ることをしようとは思っていましたが、仕事としてはあまり考えていませんでした。その後、全く異なる職種に就きましたが、改めて介護の世界を見たときに、私がしたいのは高齢者の方との関わりを持つことではないだろうかと考えました。
そして、介護職の不足について考えることもあり、自分も貢献しなくてはならないという熱い思いから、退職して介護の仕事をすることにしました。
特別養護老人ホームの介護職の魅力は?
私の勤務している特別養護老人ホームは体の不自由な人はもちろんですが、重度の認知症の人もたくさんいます。家族であっても「自分のことも分かっていないから」とコミュニケーションを取ることが出来ないような人も少なくはありません。
しかし、そのような人でもしっかりとこちらの言っていることを意識しているよということを理解してもらえたり、コミュニケーションが難しいと思われているような入居者の人とコミュニケーションが取れたと思えた瞬間というのは変えがたい幸せです。
こちらが何を言っても「ありがとう」しか繰り返されない入居者がおり、家族も自分たちのことを理解していないとなげやりでした。しかし、ありがとうとしか言わないからといって分かっていないわけではないのです。
他の入居者から「ありがとうしか言えないのか」と意地悪なことを言われたときにもありがとうの声のトーンが低いですし、無表情です。しかし、入浴などでドライヤーまでしっかりと済ませたときや、家族の方が来てくれたときにはありがとうの声のトーンが高いこと、ちょっと大きくなること、嬉しそうな顔をされることに気がつけたときには、介護のやりがいを感じました。
特に、もう何も出来ないと諦めていたその方に、試しにペンをもってもらい、名前を書いてくださいと言うと、しっかりと書けたのです。言葉では「ありがとう」しか言わないと思われていたその方も、こちらの要望に応じてよれよれの文字ではありますが、文字が書けたこと、それをご家族に報告し、その紙を見せたときに嬉しそうにされていた顔は忘れることができません。
介護の仕事というのはもうできない、分からないと諦めていた人の滞在能力を引き出してあげることが出来るということです。何度も入居者の家族から「お母さんがそんなこと出来るんですか?」などと驚かれたことがあります。
家族の方は元々100%できている親が認知症になってしまうと、もう何もできなくなったと諦める傾向にありますが、介護職をしていると残された滞在能力を発揮することが出来るという希望をもって接していけますので、新しい一面であったり、ご家族が諦めていた本来の残されている姿を見出だすサポートが出来る貴重な仕事だと感じています。
特別養護老人ホームの介護職を目指すにはどうしたらいいですか?
介護職は人手不足ですので、求人もたくさん出ています。なかには未経験者でも雇用されている介護施設 は多数ありますので、未経験者歓迎の介護施設を探すことが大切です。車椅子の使い方を知らなくても、一からしっかりと指導をしてもらえますので大丈夫です。
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