社会福祉士試験は誰でも受けることができるわけではなく、
受験するためには、次のいずれかに該当していなければいけません。
1.福祉系大学(4年)にて指定科目を履修している方
2.福祉系短大(3年)にて指定科目を履修しており、相談援助実務1年以上の方
3.福祉系短大(2年)にて指定科目を履修しており、相談援助実務2年以上の方
4.福祉系大学(4年)にて基礎科目を履修しており、短期養成施設(6ヶ月)を修了した方
5.福祉系短大(3年)にて基礎科目を履修しており、相談援助実務1年以上の方で、短期養成施設(6ヶ月)を修了した方
6.福祉系短大(2年)にて基礎科目を履修しており、相談援助実務2年以上の方で、短期養成施設(6ヶ月)を修了した方
7.社会福祉主事養成機関を修了し、相談援助実務2年以上の方で、短期養成施設(6ヶ月)を修了した方
8.児童福祉司、身体障害者福祉司、査察指導員、知的障害者福祉司、老人福祉指導主事にいずれかに該当し、実務経験が4年以上の方で、短期養成施設(6ヶ月)を修了した方
9.一般大学(4年)を卒業し、一般養成施設(1年)を修了した方
10.短大(3年)を卒業し、相談援助実務1年以上であり、一般養成施設(1年)を修了した方
11.短大(2年)を卒業し、相談援助実務2年以上であり、一般養成施設(1年)を修了した方
12.相談援助実務4年以上であり、一般養成施設(1年)を修了した方
こう見ると結構わかりにくいですね。
数パターン例を示してみます。
①相談援助の実務を何年も行っていて、職場でのキャリアアップのため、給与アップのために社会福祉士を目指す場合
相談援助をすでに行っていて、4年以上経過していれば、12に該当しますので、一般養成施設(1年)を修了すれば受験資格が得られます。一般養成施設では、1ヵ月の実習があるのですが、12の場合には免除されるので、他のパターンに比べて受験資格を得やすくはなっています。※現在の業務が相談援助に該当するかどうかは要確認
②相談援助の実務は行っていないが、今後の職場でのキャリアアップのため、給与アップのために社会福祉士を目指す場合(福祉系大学、福祉系短大卒)
福祉系大学、福祉系短大卒であれば、受験資格に必要な18科目をすべて履修しているかどうか確認します(相談援助の実習などもここに含まれます)。満たしていれば、社会福祉士の受験資格は保有しています。しかし、18科目に足りていなければ、基礎科目12科目をすべて履修しているかどうか確認します(短大卒の場合には実務経験が必要)。こちらを満たしていれば、短期養成施設(6ヶ月)を修了することで受験資格を得られます(短大卒の場合には実務経験が必要)。基礎科目も履修していなければ、9に該当となり、一般大学卒業者と同じように一般養成施設(1年)を修了する必要があります。(ただ、履修済みの基礎科目の免除等はありますので、あまり気は落とさないように・・・)
短大卒の場合には、科目履修に加え、実務経験が要件となっていますので、受験資格を得るためのハードルは高くなっています。
③相談援助の実務は行っていないが、今後の職場でのキャリアアップのため、給与アップのために社会福祉士を目指す場合(一般大学、一般短大卒)
一般大学、短大卒であれば、一般養成施設の修了が必要となります(短大卒は加えて実務経験)。ただ、一般養成施設の修了は実習が1ヵ月あり、働いている方にとっては難しいと思います。しかし、相談援助実務の経験が1年以上あれば実習が免除されますでの、1年以上相談援助に従事してから一般養成施設の修了を目指した方がハードルは低そうです。
福祉系か一般大学卒かという違いも大きいですが、それ以上に大学卒か短大卒かという所に壁があるようです。