2022年2月6日(日)に行われた社会福祉士国家資格の試験に関する記事はこちら
平成30年3月15日に第30回の社会福祉士国家資格の合格発表が行われました。
今回は、試験終了後から簡単だったという声を多く聞いておりました。
そのため、ボーダーが高くなるのではないかと不安に思っていた 方も多くいたかと思います。
その予感は的中です。
結果は、99点以上が合格ラインでした。
正直驚きでした。
下のグラフを見ていただければわかりますが、今まではどんなに簡単な回であっても90点を超えたことはありませんでした。
総得点の60%程度を合格点にしていると言いつつ、60%を超えたことはなかったのです。
しかし今回で90点神話は崩壊しました。
受験者の得点状況に応じてボーダーラインが変動しているため、
高得点を取りやすい回であったと思います。
ボーダーラインは大幅に上がっているものの、合格率も一気に4.4ポイントも上昇しています。
さて、この問題傾向をどのように見るかですが、
今回の難易度の変更が意図的に行われたものなのか、コントロールミスなのかで大きく変わるかと思っております。
意図的に行われたのであれば、これから社会福祉士を増やしていきたいという思いも感じますし、
問題の内容からも基礎知識をしっかりと持った人を合格させる意図もあるのではないかとも思えます。
少なくとも第25回(合格率18.8%)のような意地悪さは感じません。
社会的に社会福祉士に求められる役割は広がっていますので、
スペシャリストよりはジェネラリストとしてまずは浅く広く知識を持っていることが最低条件と考えているのではないでしょうか。
その後、現場でスぺシャリストとしてキャリアを積むというルートがあると考えれば納得できます。
しかし懸念されるのは、コントロールミスである場合には、この傾向が来年は続かないということになります。
ここで言うコントロールとは合格率のことを指しています。毎回1%や100%など振れ幅が大きい場合には資格の価値が疑われます。
そのため、ある一定の割合になるように問題の難易度は考慮されています。
社会福祉士は概ね25%~28%となっていました。
しかし、それに当てはまらないことが起こった場合には、今後どうなるのかといった議論が勃発します。
前述の第25回後もこれから更に難化するのではないかという噂が広まっていました。
しかし、そんなことはありませんでした。ということは意図したものではなく、コントロールミスであったと考えられます。
これらのことから、心理面に与える影響として
難化する場合には、どこまで学習すれば良いかわからなくなるという漠然とした不安感の中で、試験勉強を続けることになります。
また、今回のような浅く広くといった傾向では、勉強少なくしても受かるのではないかという考えになってしまうこともあります。
結局、意図的な出題傾向なのか、コントロールミスなのか判断は出来ません。
ただ、来年度以降に受験を控えている方は、学習計画をしっかりと立てて試験勉強に臨むことを提案します。
知識を持っていればどのような傾向になっても合格は可能ですから、情報にあまり振り回されないように学習を進めることが大切です。