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【社会福祉士実習】社会福祉協議会・特別養護老人ホームで実習を行う実習生は必見!事前学習で学んでおくべき内容とは

ソーシャルワーク実習は実習先を決めることからはじまり、さまざまな段階を踏んで進んでいくことになります。実習先決定後に実施する事前訪問では、実習計画書の確認や実習プログラムの確認、そして事前学習についての伝達が行われることになるでしょう。

事前学習とは、事前に必要な知識を頭に入れておくことによって実習を有意義なものにするために行う学習のことで、実習先によって学習しておくべき内容が異なります。

そこで今回は、社会福祉協議会や特別養護老人ホームで実習を行う実習生に向けて、事前学習で学んでおくべき内容についてそれぞれ解説します。

社会福祉士通信課程に通われている方対象の企画を進めています。興味のある企画についてご回答ください。

社会福祉協議会

社会福祉協議会の実習では、限られた実習時間に数多くのプログラムをこなすことが求められるため、実習開始前に課題をあらかじめワークシート等で提示をして、事前学習によって理解を深めさせる方法がとられます。

内容は社協組織や事業内容、担当する市町村の概要、社会資源について調べさせることが多いです。調べた内容に基づき、自力で地域や社協のアセスメントを行い、実習生の実習課題を本人により鮮明に明確化させ、疑問点に着目した実習を行うことを目的としています。

課題が実習先から出ず自力で事前学習を行う場合も、上記のような内容をまとめてみることをおすすめします。インターネット上からも情報を集めることはできますが、可能であれば担当する市町村の窓口や図書館等で資料を集めるようにすると良いでしょう。

また援助技術論や演習、社会福祉協議会の根拠法である社会福祉法、地域福祉論等の知識や技術を再度学習しておくと、社会福祉協議会での実習をより効果的に行うことができます。社会福祉協議会の事業は地域住民や関係機関との関係性から展開されていくことになるので、ソーシャルスキルや基本的対人態度について勉強・スキルの獲得もしておくと良いでしょう。

特別養護老人ホーム

特別養護老人ホームの実習では、実習内容を理解するために必要な知識と態度を養うための事前学習を行うことが求められることになります。

そのため、事前学習としては実習施設の地域状況や施設概況、特別養護老人ホームの制度上の位置付け、関連する制度、高齢者福祉事業の現状について調べるとよいでしょう。施設のある市町村の福祉計画や施設の事業報告書、事業計画書などを参考にすると調べやすいかと思います。

また、実習が始まると利用者と密接に関わることになるため、実習生に求められる態度について考えた上で、ソーシャルスキルや対人マナーの勉強・スキルの獲得もしておくことをおすすめします。

特別養護老人ホームでの実習プログラムは、ソーシャルワークを理解することを目的として、ソーシャルワーク理論に基づいた業務を明確化した上で、実習として体験できるように組まれています。

業務を分類する際に用いるのが、米本秀仁さん提唱の『レジデンシャル・ソーシャルワーク9機能』です。レジデンシャル・ソーシャルワークとは主に施設において発揮されるソーシャルワークのことですが、ソーシャルワーク実習をより有意義なものにするためにも、レジデンシャル・ソーシャルワークについてしっかりと理解しておくと良いでしょう。

おわりに

ソーシャルワーク実習では、実習に関連する知識を持った状態であることを前提に実習プログラムが組まれることになります。実習開始後に知識不足で自分が困らないように、しっかりと事前学習を行うようにしましょう。

また、事前学習を行うことによって自分の抱える課題について見えてくることもあるかと思います。事前学習は知識やスキルの不足を実習までに補うものでもあるので、事前学習の機会を活用することによって、より有意義な実習を行うことができると良いですね。

執筆者:misoichi
misoichi 平成22年に社会福祉士(国家資格)を取得。その後新卒で社会福祉協議会に就職し、社会福祉士として地域包括支援センターに配属されました。平成25年には社会福祉士実習指導者の資格を取得し、社会福祉協議会の実習指導者として多くの実習生を担当してきました。

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