試験対策

あの人はどんな人?社会福祉士試験に出てくる人物紹介

メアリー・リッチモンド ケースワークの母

「ケースワークの母」として呼ばれるメアリー・リッチモンドは最頻出人物であり、受験に当たって覚えていない人はまずいないと思います。

 

ジェーン・アダムズ セツルメント運動 ハルハウスの設立者

アメリカの社会福祉においてメアリー・リッチモンドと同時期に活躍した偉大なソーシャルワークの先駆者です。ケースワークのリッチモンドに対して、社会改良のアダムズ。

 

アメリカでセツルメントハウスであるハルハウスを設立し社会改良に務めました。アダムズはハルハウスのきっかけはトインビーホールを見学したことです。

 

ヘレン・ハリス・パールマン ケースワークを構成する『四つのP』

問題解決手法をケースワークに取り入れることで、援助を受ける側が自ら問題解決を行って行くことでソーシャルワークの目的を達成することを目指しました(問題解決アプローチ)。

 

診断主義と機能主義を折衷した方法でした。ケースワークは死んだという言葉もパールマン。

 

ウィリアム・ヘンリー・ベヴァリッジ イギリスの終戦後の社会保障に関する報告書

第二次世界大戦中のイギリスで1942年に出版された「ベヴァリッジ報告 社会保険及び関連サービス」において、それまでは慈善事業家たちが自発的な活動として担っていた機能を、社会保障として国家が国民に対して権利として与える制度とする考え方を示すことで、戦後のあるべき社会保障のビジョンを描き出しました。

 

ベヴァリッジはかつてトインビーホールで副館長を務めていました。

 

チャールズ・ブース 私財を費やしたロンドン調査

イギリス ロンドンでの市民の生活状況を1886から1902年の17年間にわたり調査し、全17巻にわたる「ロンドン市民の生活と労働」にまとめあげました。

 

ブースはウェッブ妻のビアトリス・ウェッブの義理の兄で、ロンドン調査にはビアトリス・ウェッブも参加しています。

 

シーボーム・ラウントリー ヨーク市調査を行ったチョコレート会社の御曹司

社会福祉士の試験においてブースとラウントリーは頻出人物です。どちらもイギリスの貧困調査を行なったということで、時系列や調査対象とした都市、調査による結果を混同しがちです。

 

ブースの調査との大きな違いは、貧困線に栄養学から客観的な基準を導き出したことです。

ウェッブ夫妻 ナショナル・ミニマムの提唱者

ナショナル・ミニマムは夫妻が主著『産業民主制』(1897年)ではじめて提唱した政策構想である。すべての国民に最低限の生活水準を維持するための所得保障がなされなければならないと主張し、労働条件が悪く生産性の低い産業で働いている労働者の生産性・賃金を上げることが重要であるとしました。

 

留岡幸助 家庭学校の創設者

日本のこれまでの懲罰を課すことでの感化ではなく、教育に重点を置いた感化施設をつくることによる人の育成を考え、児童感化施設である家庭学校を東京巣鴨に創設しました。

岡山四聖人の一人です。

 

ジャン・ピアジェ アインシュタインに称えられた天才

子供の認知機能の発達を科学的なアプローチで明らかにした発達理論を提唱し、さらに質問と診断による臨床的な研究方法を確立しました。

 

アインシュタインが、ピアジェのことを「難しい理論を最も単純に示す天才」と称しました。

 

ジークムント・フロイト 精神分析学の創始者

フロイトは、人間心理の理論と治療技法を体系化した精神分析学の創始者です。

 

診断主義としてソーシャルワークにも大きな影響を与えています。

 

エリク・ホーンブルガー・エリクソン 心理社会的発達理論の提唱者

精神分析学者であったエリク・エリクソンは、人の精神発達を考える上で重要な理論の一つとされる心理社会的発達理論(ライフサイクル理論)を提唱しました。

 

片山潜 キングスレー館の設立者

イギリスでトインビーホールを見て、日本戻ってセツルメントハウスであるキングスレー館を設立しました。

この時代のセツルメント運動にはトインビーホールが大きく影響しています。

 

 

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