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【第1回】子育てママのご褒美メイク ~サロンで出会ったYさん親子~

time 2017/08/07

【第1回】子育てママのご褒美メイク ~サロンで出会ったYさん親子~

私の勤める社会福祉協議会には、子育てサロンというものがあります。親子で利用することの出来る場所で、元々公民館として使われていた部屋を遊び場として開放しているのです。遊具や本、おもちゃなどがあり、子供を遊ばせるだけでなく、同じように子育て中の親同士が交流を持てる場所にもなっています。

 

 この週3回開所しているサロンでは、地域のボランティアさんがスタッフとして活動してくださっています。利用するのは概ね0~3歳ほどの子供を育てているママさんたちで、お友達同士で利用される方や市役所などから案内を受けて利用する方、他県から引っ越してきたばかりで周りに友達がいないという理由で利用し始める方など、様々です。

 

 今回お話しするYさんは、二人の男の子を抱えたママさんでした。利用頻度は一か月に一回~二回ほどで、あまり多くはありませんでした。長男のKくんは3歳、次男のHくんはまだ10か月でした。Hくんはとても大人しく、泣くことも滅多にありませんでした。話しかけても反応が薄く、起きているのか寝ているのかわからない子供でした。初めて私がYさん親子にお会いしたとき、そんなHくんの様子が気になりました。

 

 「全然泣かないで、いい子ですね。人見知りもしないみたいですね。」とお母さんのYさんに話しかけると、Yさんはこう答えました。「実は障害がありましてね、この子を産んだときには難産で…。お産が長時間に及んだために、途中でこの子の脳に血流がいかなくなって、障害が残ってしまったんです。頭の形、少し変でしょ?それもそのときの影響でね。だから声をかけても反応が薄いし、10か月経つのにまだハイハイもしないんですよ。意識がないわけではないんですけどね。」

 

 確かに、Yさんの言うようにHくんは頭のてっぺんがひょろっと出っ張ったような形をしていました。お話から察するに、吸引分娩をしたのでしょうか。声をかけるとゆっくりとこちらに目線を向ける様子から、何もわかっていないわけではないことがわかります。しかし、他の赤ん坊とは明らかに違い、声を出したり笑ったりすることが極端に少なく、静かな子供でした。

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