試験対策

第35回社会福祉士国家資格の合格ライン・ボーダーはどうなる?5,000件超の自己採点結果から考える

合格ライン・ボーダーはどうなる?

2023年2月5日(日)に第35回社会福祉士国家資格の試験が行われました。受験された方々お疲れ様でした。あとは結果発表までドキドキしながら待ちましょう。

ちなみに昨年の第34回試験の合格点は105点とこれまでの基準を大きく上回りました。安全圏と安心していた方には大きな衝撃を与えました。

第35回皆社会福祉士国家資格の自己採点結果が5,000件以上集まっておりますので、こちらのデータを踏まえて合格ラインについて予想します。皆様、アンケートにご協力いただきありがとうございます。

※合格発表がされましたね。合格された方本当におめでとうございます!合格ラインは90点と予想を大きく下回りましたので、この差異については後日報告したいと思います。

35回試験 自己採点結果からみる合格ライン・ボーダーライン予想

記事を読むのが面倒な方へ。この記事内容を動画にしました!

合格するためには何点必要か?

まずはおさらいです。合格するための条件を確認しましょう。社会福祉士の試験に合格するには以下の条件を満たしている必要があります。

1 問題の総得点の60%程度を基準として、問題の難易度で補正した点数以上の得点の者。
2 1を満たした者のうち、以下の18科目群(ただし、(注意2)に該当する者にあっては7科目群。)すべてにおいて得点があった者

[1] 人体の構造と機能及び疾病
[2] 心理学理論と心理的支援
[3] 社会理論と社会システム
[4] 現代社会と福祉
[5] 地域福祉の理論と方法
[6] 福祉行財政と福祉計画
[7] 社会保障
[8] 障害者に対する支援と障害者自立支援制度
[9] 低所得者に対する支援と生活保護制度
[10] 保健医療サービス
[11] 権利擁護と成年後見制度
[12] 社会調査の基礎
[13] 相談援助の基盤と専門職
[14] 相談援助の理論と方法
[15] 福祉サービスの組織と経営
[16] 高齢者に対する支援と介護保険制度
[17] 児童や家庭に対する支援と児童・家庭福祉制度
[18] 就労支援サービス、更生保護制度

(注意1) 配点は、1問1点の150点満点である。
(注意2) 社会福祉士及び介護福祉士法施行規則第5条の2の規定による試験科目の一部免除を受けた受験者にあっては、配点は、1問1点の67点満点である。

社会福祉士国家試験合格基準

過去の合格率や合格ライン・ボーダーは?

『60%程度』にあたる合格ボーダーラインの点数が毎年異なります。総得点の60%であれば、90点が基準となるはずなのですが、具体的な点数はその年の難易度によって変化します。

これはその年の問題の難易度によってボーダーラインを変えることで合格率を調整しているからです。社会福祉士国家資格では概ね20%後半から30%程度の合格率を維持するようになっていると思われます。

実際、第34回の合格点は105点でしたが、合格率は31.1%と例年より数ポイント高い結果となりました。

問題が簡単であれば合格に必要なボーダーラインは高くなり、反対に難しければ低くなる傾向にあります。しかし、ボーダーラインが高い回ほど合格率が高いという傾向が見られます。

過去の試験における点数は以下の通りです。ほとんどの回が90点に達していれば合格することができています。しかし、第33回、第34回と2年続いて90点を超えている状況です。

第30回や第34回は多くの方が手ごたえを感じたようで、試験直後には多くの方が簡単だったと感想を述べていました。

第34回であっても100点を超えてくることはないだろうと思っていましたが、本サイトで自身の試験結果についてアンケートを取った所、半数以上の方が100点以上を選択するという過去にみない異常な結果となっていました。(アンケートでは100点以上は1点数区切りの選択肢を用意していなかったことがミスですが…)

一方、合格点がとても低かった回もありました。グラフ上には載っていませんが、第25回の合格点は72点でした。終わってからは大変で全く合格点に届いていないと思って落ち込んでいる方が多くいました。実際には難易度が非常に高かったのです。

この回では見たことがないような奇問が出題されるなど試験後も混乱していました。合格点が72点まで引き下げられたことによって思いがけず合格を手にした方も多くいました。ボーダーラインが低いといっても合格率は18.8%でしたので、羨ましくもないですね。

35回試験!みんなの点数はどれくらい?

では、第35回はどうなる?(試験前の情報です)

これまでの社会福祉士試験の傾向として、基礎的な知識と広い知識(法的な知識やグローバル的な視点など)が求められるようになっています。社会福祉士としての質を保つためにこの傾向は維持されるものと考えられますので、難易度が大きく上がるとは思えません。

合格率を見ると、第30回に30.2%となってからは第33回までは30%弱となるよう調整されていました。第34回では31.1%ですので、30%に近づけようとするのではないかと考えられます。

ただ、1つ1つの問題の難易度を上げるのではなく、これまで出ていない範囲から簡単な知識問題が出題されるようになるのではないかと思われます。つまり、過去問だけ繰り返し行っていると新しい問題を落としてしまう可能性があります。

最近の内閣府の政策動向や報告書、厚生労働白書なども目を通しておくことで対応しましょう。

例:令和3年版厚生労働白書-新型コロナウイルス感染症と社会保障-
※あまりに新しいものは試験に出題されないので無視して良いです。

みんなで知ろう自己採点投票!

今回受験された皆さんの自己採点結果を投票いただき、いち早く正確なボーダーラインを予測するために使用します。投票後にほかの受験者の方々がどれくらいの点数を獲得しているのか確認することができます!

ご協力ありがとうございました!第35回分は締め切りました。

2/28時点で5,000件超の投票がありました。ご協力いただいた方々誠にありがとうございます。こちらのデータを使用してボーダーラインを予測したいと思います。

現在の予測データは投票欄の下にあります!

※集計データと予想データは定期的に更新しますので、まだの方は投票をお願いします。

投票は2/28まで行います。ちなみに第34回では2,858件の投票がありました。※集計は不正投稿等を削除して行います。

2/28では合格ラインは108点と予想

社会福祉士国家試験の自己採点結果を投票いただいた方々ありがとうございます。現時点の集計対象データは5,026件(重複投稿等は削除済み)です。こちらを元にグラフを作成しました。それがこちらです。

第34回と比較して同程度かそれ以上に高得点の方が多い状況です。

合格率3割と見れば109点ですが、これまで合格ラインが上がると合格率も上がる傾向にありました。今回も合格率が30%を上回ることを考えると、109点ではなく、上位33.4%が含まれる108点を合格ボーダーラインと予想します。

107点以下の方、まだ諦めないでください。

今投票されている方は点数に自身のある方が多いはずですので、このグラフは高点数側に偏っている可能性があります。これから投票数が増えた時に、合格ボーダーラインは下がる可能性があります。また、投票されない方々の点数は反映できませんので、実態としてこの数値より低い可能性があります。

現在のデータからの予想は108点ですが、実際には2~3点(くらい)下がる可能性は十分にあると思います。そのため、厳密なボーダーラインというより安全圏という見方が良いかもしれません。

もう少し詳細データ出します

どの得点の方が多いのか、どれくらいであれば上位何%に入るのかなど以下に詳細データを示します。こちらも随時更新予定です。右端のコメントは参考程度に。70点は70点以下、120点は120点以上を示しています。

詳細データのもう少し細かい補足はこちらで(2/10時点データを使用)

結果発表までに読んでおきたい、社会福祉士の仕事のこと

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