社会福祉士の資格におけるメリットは?資格保有者の体験談
社会福祉士の資格保有する方は相談員として働くことが多いかと思います。ただし、業務独占ではないので資格を持っている必要はありません。じゃあなんでこの資格を取るのか?その疑問を体験談を通して解決したいと思います。
1.男性:病院(医療ソーシャルワーカー)
■メリット
①転職ができました
②臨時職員から正職員になれました
③福祉全般の知識を得ることができました
④社会福祉士会に入会したことで人脈ができました
■その中でも1番のメリットは?
〈転職ができました〉
福祉施設で事務職員として勤務いる期間に、通信校に入校し2年かけて社会福祉士の資格を取得しました。土日のスクーリングや、有給休暇を使用しての実習など大変ではありました。
元々は福祉施設で勤務しており、退職するかどうかについて悩んでいた時期があったのですが、背中を押してくれたのがこの資格でした。丁度、病院のソーシャルワーカーの募集があり、狭き門ではありましたが転職することができました。
近頃は社会福祉士でない方を病院がソーシャルワーカーとして募集することはまずありませんので、あの時苦労しながらも資格を取得していて良かったと思っています。
いつ仕事を辞めることがあるかは誰にも分かりませんので、受験できる資格は取得すべきだと思いました。
2.女性:特別養護老人ホーム(生活相談員)
■メリット
①介護職員から生活相談員に役割が変わった。
②手当てがついて給与が増えた。
③転職する際に選べる幅が広がった。
④役職がついた。
⑤知識が増えて、対応の幅が広がった。
■その中でも1番のメリットは?
〈介護職員から生活相談員に役割が変わった。〉
もともと他業種から転職して、1から介護を始めました。最短で介護福祉士に合格し、その後社会福祉士に合格しました。現在は生活相談員をしています。
ケアワーカーも魅力ある仕事だと思いますが、何年も続けていると腰痛などの不安があったり、年齢を重ねるごとに夜勤がしんどくなっていました。
また、施設で働いている間に高齢者の支援には様々な役割があり、自分にとっては生活相談員が向いているのではないかと思うようになりました。
とはいえ施設に何人もいる役割ではないので、まずはしっかり資格を取得して選ばれる存在になろうと思いました。運よくさまざまなタイミングが重なって生活相談員になる事ができ、現在は広い視野で高齢者の生活を支えるべく業務をしています。
3.女性:障がい者相談支援事業所(相談員)
■メリット
①子育て後の就職活動ですぐ採用をしてもらうことができたこと。
②資格保有者として責任のある仕事を与えてもらえること。
③給料に資格手当を付けてもらうことができたこと。
④資格を持っているということで利用者の方に信頼をしてもらうことができたこと。
⑤ケアマネージャー試験で科目の免除が受けられたこと。
■その中でも1番のメリットは?
〈資格を持っているということで利用者の方に信頼をしてもらうことができたこと〉
社会福祉士の資格を活かし障がい者相談支援事業所で相談員として仕事をしています。
働き始めてすぐの頃、事業所の利用者の方やご家族は私より年上の方が多く、女性で年下の私はどうしても頼りなく感じられていたようです。事業所には他に年配の男性相談員がいたため、私には「雑談や相談事は話すけれど実際のプラン作りなどは期待しないので男性相談員の方が良い」とおっしゃる方もいました。
相談に来る方は皆さん何か不便を感じ、それを専門家に解決してもらいたいと願っています。やはり頼りがいのある相談員の方が問題を解決に導いてくれると感じたのだと思います。
しかし、社会福祉士の資格を保有しているということを伝えて、相談していただいた内容に沿った福祉サービスなどをじっくり提案すると次第に信頼をしてくれるようになってきました。
資格があるという証明だけでなく、資格取得のために学んだ福祉の知識や聞き取りの知識が大いに役立ったと実感しています。社会福祉士の資格を持っていなければ、利用者の方に沿ったプランを立て信頼をしてもらうことはできなかったと思います。
まとめ
・相談員に 資格が必要ないといっても、採用条件に「社会福祉士」保有と明記されることが多いです。
特定の業務に携わりたい場合には取得を目指すのが良さそうです。