株式企業の福祉用具専門相談員の魅力
福祉用具専門相談員とは?
福祉用具専門相談員とは、利用者が福祉機器や介護用具を購入する際に、利用者の希望や心身の状況、環境を考慮して福祉用具を選定する相談員です。
介護保険の指定を受けた福祉用具貸与・販売事業所に2名以上の配置が義務付けられています。
なぜ株式企業の福祉用具専門相談員に就きましたか?
もともとおばあちゃん子で高齢者が好きというところもあったのですが、母がグループホームで介護の仕事をしており、入所されている高齢者の話を良く聞くようになり自分も仕事に出来たら…と興味を持ちました。
福祉分野といってもさまざまな働き方がありますが、福祉用具というジャンルは高齢者人口が増加しており、自立して生活が困難な方が増え、施設への入所も困難になってきている中で、どのように在宅生活を支えるかというところが現代社会のニーズにぴったりなのではないかと考えました。
介護保険のサービスは高齢者本人だけでなく、家族や支援している方の助けにもなる所もとてもよい制度だと思います。
入社時は介護の資格も何も持っていなかったので、無資格から始められる、というのも魅力の一つでした。
株式企業の福祉用具専門相談員の魅力は?
最初は無資格で入れるところも良く、入社してから座学で取得できる「福祉用具専門相談員」の資格さええ取得してしまえばあとは経験を積んで資格を取得できます。
1年ほど経験を積んで私は「福祉住環境コーディネーター」の資格も取得しました。仕事をしながら介護のジャンルでスキルアップが可能です。
この仕事は、1日でも長く住み慣れた家で生活して頂く為のサポートをする、というと分かりやすいでしょうか。
私は営業として勤務していましたが、営業先のケアマネージャーや、病院、市区町村の包括支援センターなどから依頼をもらい、ご自宅に伺い、在宅生活で困っている事や自宅内の危険な所、家族の支援があるか、などを細かくチェックし、その方に必要なものをケアマネージャーと相談しながら用意していく、といった流れです。
必要なものを揃えたらはい、終わり、ではなく、レンタル商品を数ヶ月に1度点検に伺ったり、都度変わる本人の体調や出来ること、出来ないことを判断し、必要であれば商品を交換したり、追加したりします。ご本人、ご家族が納得いくまで何度でも訪問します。
そのため、おつきあいの長い利用者様の沢山いらっしゃり、数ヶ月に1回の訪問をとても楽しみにしてくださっている方もいらっしゃいます。
介護の仕事以外にも経験しましたが、これまででこんなに沢山の「ありがとう」と聞けた仕事はなかったな、と思います。基本的には介護認定を受けた方とのやりとりになるので、お亡くなりになり、解約、となるパターンがほとんどです。引き取りをする際は、今までのやりとりが思い出されとても悲しいです。何年もやっていれば良くも悪くも慣れるよ、と先輩に言われますが、私はこのお別れはまだまだ慣れません。
それとは反対にリハビリを継続され、元気になられ、もう福祉用具は必要なくなったので、と解約される方もたまにいらっしゃり、その時はとても嬉しいです。
介護というジャンルの中では入口の方のお仕事だと思いますが、とてもやりがいのあるお仕事だと思います。
株式企業の福祉用具専門相談員を目指すにはどうしたらいいですか?
私が勤務していた会社では特に必要な資格等はありませんでした。
営業として勤務するなら、「福祉用具専門相談員」の資格が必須ですが、入社と同時に資格を取る講座を予約してもらえたのでそこで1週間ほど座学で学び、テストを受けて終了です。
しかし、奥が深いジャンルであることと、都度法令が変わるので勉強し続けることや、スキルアップの為資格を幅広く取っていくことも場合によっては必要かと思います。