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グループホーム(精神障害)世話人の魅力

グループホーム(精神障害)世話人の魅力

なぜグループホーム世話人に就きましたか?

障害児教育を学んでいるときに、自閉症児や学習障碍児らと関わりをもちました。精神障害は異なる分野ですが、心理を学び福祉を学ぶという点においては共通していたので、精神障害についても対応できるかもしれない、してみたいと思い就職しました。

 

施設は東京23区内の精神障害者のための労働施設の「作業所」とともに運営されていて、区とNPO法人が運営母体でした。心理や精神保健に興味があったので、実際に働いてみたいと思い就職しました。その時に以前障害のある児童やその家族と関わった経験がとても役に立ちました。

 

また、一方で、行政的な関わりはしたことが無かったので、初めての事も多く、苦労もしましたし、福祉施設の運営についての現状に多く知り、学ぶことばかりの職場でした。

 

グループホーム世話人の魅力は?

マンションの何部屋かを区が借りて、そこに精神障害をもった利用者が住んでいました。その利用者個人の相談事や、日常の買い物や食事の世話等、利用者が問題なく日常生活を送れるようにサポートするのが世話人の仕事です。

 

また、利用者達を集めて、話し合いや食事会を開く幹事役のような仕事もあります。あとは、区や作業所、精神病院、地域との連携に携わるのが主な仕事です。

 

その中で、特に魅力を感じたことは、世話人として新しく自分が利用者に紹介された時には、とても警戒されていて心を開いてはもらえませんが、本当に徐々に徐々に関係を世話人と利用者の関係を築いていく中で、少しずつ表情が変わったり、相談ごと、困ったことを打ち明けてくれて信頼関係が出来上がってきたと実感できることが魅力でした。

 

相手は精神障害をもった方達なので、接する時には配慮がとても必要です。しかし、就職間もない頃は、特に未熟な世話人に心を開いてもらうのはとても困難でした。世話人が発した一言や態度を、利用者なりの受け止め方をして、そこに誤解が生じて、精神科で受診しなくてはならない程に体調を崩されてしまうということも少なくはありません。

 

そうなると、一人の世話人だけではなく、保健師や作業所の職員、家族も加わって情報をより共有するようになるのですが、世話人の何気ない一言で悩ませてしまったということで、その責任は重大です。

 

本来、精神障害をもつ者が、マンションで一人暮らしをできるようになるという目標がありますが、体調を崩してしまっては元も子もなく、医療的な対応が必要になってきます。このように、利用者ひとりひとりの現状を十分に配慮して関わらなくてはならないとう世話人はとても大変な仕事ですが、反対に言えば、やりがいがとても感じられる仕事ではないかと思います。

 

私は、就職したからこそ、精神障害者の普段の生活や、そのご家族が何を思い、どんな支援を必要としているのか、また自治体とのかかわりを知ることができて、以前よりも興味と知識が増えました。やはり、関わりをもつことから学ぶことが多かったです。現場で、実情を正しく理解できたこともその仕事の魅力でした。

 

グループホーム世話人を目指すにはどうしたらいいですか?

大学や大学院で福祉、心理、教育系の勉強をした人達が多かったので、福祉、障害、精神、心理、その他において正しい理解と知識を得ることが大切だと思います。その中で、人間関係を大切にして、人の気持ちに寄り添えるような経験が多く必要だと思います。多くの人と難しいコミュニケーションをとることになるので、自分自身を成長させていくことが必要だと痛感しました。

 

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