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【社会福祉士】ヘレン・ハリス・パールマン ケースワークを構成する『四つのP』

ヘレン・ハリス・パールマン

 

■人名、出身国、生没年

ヘレン・ハリス・パールマン アメリカ合衆国 1905〜

 

■実績

問題解決手法をケースワークに取り入れることで、援助を受ける側が自ら問題解決を行って行くことでソーシャルワークの目的を達成することを目指した(問題解決アプローチ)。1957年に著した「ソーシャルケースワーク 問題解決の過程」では、ケースワークに共通する構成要素(1)人 Person (2)問題 Problem (3)場所 Place (4)援助過程 Processを提示することで、ソーシャルケースワークの本質を解明した。「ケースワークは死んだ」はパールマンの論文であり、リッチモンドの提唱した社会改善を忘れ、個人の精神分析に傾倒するケースワークの在り方を問い直した。

 

■人柄

ミネソタ大学を卒業したのち、人類学者を目指すが、ユダヤ人であることと女性であることによりその道を断念した。その後、彼女はシカゴでのユダヤ社会活動組織に参加し、これがきっかけとなってケースワーク研究を行うようになった。実際にケースワーク活動に携わって行く中で、大学での学び直したあと、シカゴ大学でのソーシャルワーク組織に参加することとなり指導者としての道を歩むこととなった。

 

■エピソード

パールマンは自身の著書である「ソーシャルケースワーク 問題解決の過程」をバークレーで指導しているセミナー参加者へ読むように言ったが、ある参加者は学内の書籍販売部で見つけることができなかった。しかし、一人の学生が、ソーシャルケースワークとは全く関係のない、数学書が並ぶ本棚でこの本を発見した。

 

パールマンは、「ソーシャルケースワークの理論」でこのエピソードを紹介し、ソーシャルケースワークにおける問題解決というものが、数学の定理のように一つ一つ証明できるものであり、問題を解く手がかりを見つけ、論理的に解決できるものであるというソーシャルワーカー達が持っている誤解を解くことを示している。

 

ケースワークにおける問題解決は、何よりもその過程を重視するものであり、ケースワーカーはケースワーカーとしてのケースワークの状況におけるそれぞれの役割を担って向かい合うことであるという概念を提示しているわけである。

 

 

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