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知的障害者入所施設の支援員の魅力

知的障害者入所施設の支援員の魅力

なぜ知的障害者入所施設の支援員に就きましたか?

小さなころから、障害がある方と接することが多かったこともあり、高校卒業後は福祉分野の専門学校に通いました。人と話をしたり、手伝いをすることが好きだったため、自分の好きなことを仕事にしたいと考えたときに、福祉の現場で仕事をしたいと思うようになりました。

 

学生時代には、学校で授業を受けるほかに、高齢者施設や障害者施設にボランティアとして訪問したり、グループホームでのアルバイトを経験しました。また、地域の夏祭りや公民館でのイベントにも積極的に参加しながら、自分がどのような福祉の現場で仕事がしたいかということを、常に探していました。

 

ある日、知的障害がある方と過ごす機会があり、その際、常に純粋で無邪気な様子に心を打たれ、私は知的障害がある方たちのサポートができる仕事に就こうと決意しました。

 

知的障害者入所施設の支援員の魅力は?

たくさんの人たちと共に時間を過ごす中で、一緒にいろんな時間を味わえることだと思います。

 

家族以外の人の生活をサポートする仕事であるため、不安を少しでも軽減できるように、コミュニケーションを大切にしながら、利用者と接することを心がけています。

 

人間相手の仕事であるため、利用者の機嫌が悪い日もあります。「なぜ今日はイライラしているのだろうか」、「あまり寝れなかったのかな」、「体調が悪いのかな」等、いろいろと感じたり考えたりしながら様子を見るのですが、利用者の中には言葉を使ってコミュニケーションがとれない人がいたり、体が動かせない人も大勢います。

 

そのような人たちが訴えていることが、言葉ではない部分でくみとれた時は、嬉しくてたまらなく充実した時間になります。

 

また、ある日のことです。私自身が落ち込んでいる日がありました。業務をしていても気分が上がらず、上手に笑えなかったり、ミスをして、さらに落ち込んでしまうような日でした。上司からも注意を受け、早退をすすめられたため、その日は帰宅することにしました。

 

帰宅する準備をしていると、ある利用者に呼び止められました。普段はとても静かな雰囲気な方で、あまりしゃべらず、ジっとしている方です。私は、帰宅することを伝え、「さよなら」と退社しようとしました。

 

すると、何も言わずに私を引き寄せて、抱きしめてくれました。とても強く抱きしめてくれたので驚きましたが、顔を見てみるとニコニコとほほ笑んでくれていました。言葉ではない、何か温かい気持ちを受け取ったような感覚になりました。

 

福祉の仕事をしていると、何気なく生活していれば忘れてしまっているような、温かい時間に触れ合えるタイミングがあります。他の仕事に就いていてもあるのかもしれませんが、利用者の純粋な気持ちに寄り添うことができる仕事は、福祉の現場でしかできないことだと思います。

 

私は、このような時間を、利用者と共有する時間があることが、福祉の仕事をする上での、一番の魅力であると感じます。

 

知的障害者入所施設の支援員を目指すにはどうしたらいいですか?

施設を利用する方は、それぞれ違った障害を持っているため、ある程度専門的な知識を勉強しておくほうがいいと思います。また、積極的にいろんな所にボランティアに行くなど、現場で即戦力になれるように様々な社会性を身につけておく必要があると考えます。

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