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児童養護施設の児童指導員の魅力

児童養護施設の児童指導員の魅力

 

児童指導員とは?

児童福祉現場において、主に父母等の代わりに児童(18歳未満の者)の生活をサポートする職業です。

 

なぜ児童養護施設の児童指導員に就きましたか?

就職を考えた時、一般的な企業での事務や営業といった仕事には、個人的にはあまり魅力を感じませんでした。

 

それよりも、人に対して直接的に関わり、支援のできる仕事の方が魅力的に感じました。

 

学生時代にアルバイトやボランティア、実習で、実際に施設の子どもたちと関わる機会があり、厳しい境遇におかれた子どもたちに対して、自分自身が関わり、関係が変化したり成長する姿が短い期間の中でも感じられました。そのため、もっと時間をかけて関われば、よりよい支援ができるし、やりがいもより感じられるのではないかと思い選びました。

 

何よりも、子どもたちと関わることが好きだったということも理由の一つです。楽しいことばかりではないとは思っていましたが、賑やかな子どもたちの中で仕事できれば、という気持ちもありました。

 

児童養護施設の児童指導員の魅力は?

自分自身の直接的な関わりが、子どもたちの変化や成長につながるところが魅力的です。

 

大人をはじめ周囲の人間に対して不信感を抱いて入所している子どもが多く、はじめはうまく関係を築けないこともあります。それでも、思いっきり一緒に遊ぶこと、必要時には根気よく注意すること、まずは話をしっかり受け止めること等、真剣に向き合う姿を見せ、伝えることで、子どもたちが変わってくれるところは魅力的で、とてもやりがいを感じました。

 

自分自身の関わりが直接影響するために、責任は重大ですが、自分の思いや考えがしっかり子どもたちに伝わり、子どもたちがそれに応えてくれたときの喜びはとても大きかったです。

 

一見気難しかったり反抗的な子どもでも、元々は素直なところを持っている子が多いと思うので、指導ばかりではなく、気持ちを汲み取ったり、できているところは誉めたりしながら根気よく関わっていくと、徐々に関係が変化していく体験もしました。

 

関係性や内面の変化を間近で感じられるのは自分の励みにもなるし、頑張ってよかったと感じる瞬間です。

 

また、生活全般をみることになるので、日々の生活の中での些細な変化や成長も一緒に共有して喜べる点も魅力的です。苦手な食べ物が食べられるようになった、手伝いなしで身支度ができた、学校の先生や施設の職員から誉められた、など、様々な場面で感じられます。それを子どもと共有したときの子どもたちの表情には癒されました。

 

さらに、これらの関わりは、自分自身だけでなく、一緒に過ごす他のスタッフとの協力や相談の元に成り立っています。時には失敗したり、自分一人では解決できないこともありました。それでも、他のスタッフと相談したり、助言をもらったりしながらよりよい支援に繋げることができたように思います。それが自分自身の勉強や成長にも繋がっていくところも魅力的です。

 

大変で厳しい場面もある一方で、達成感は他の仕事と比べても大きいのではないかと思います。

 

児童養護施設の児童指導員を目指すにはどうしたらいいですか?

大学や専門学校などで、教育、心理、社会福祉といった勉強をすることが必要です。社会福祉士、保育士、教員免許などの資格もあると尚良いと思います。また、一般常識を十分わきまえていること、アルバイトやボランティア等で社会経験を積むことも大切だと思います。

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