【試験対策】認知症カフェ 用語理解編
2012年に「認知症施策推進5か年計画(オレンジプラン)」で認知症の人やその家族等に対する支援として普及が始まりました。そして2015年の「新オレンジプラン」では「認知症の人の意思が尊重され、できる限り住み慣れた地域のよい環境で 自分らしく暮らし続けることができる社会の実現を目指す」ことを基本理念とし、介護者への支援を推進する施策として、全国で認知症カフェ設置の動きが見られます。「認知症カフェ」は、2016年9月の段階で2,200箇所を超える設置状況であり、その後も市町村で設置が進んでいます。認知症カフェの源流は、1997年にオランダのベレ・ミーセンがアルツハイマーカフェを開始したことされています。
設置は自由、内容も自由
「認知症の人と家族、地域の人、専門職が集う場であること」以外は、設置基準や内容などは設けられていません。現状は地域の実情に合わせ様々なプログラムや運営方法を用いて行われていますが、ある程度の分類や設置基準を設ける市町村も増えています。
認知症の人と家族の会が行った調査報告書では、以下の調査結果概要、要素、特徴が挙げられています。
調査結果概要
認知症カフェの要素7つ
知症カフェ 10の特徴
【特徴1】認知症の人とその家族が安心して過ごせる場
【特徴2】認知症の人とその家族がいつでも気軽に相談できる場
【特徴3】認知症の人とその家族が自分たちの思いを吐き出せる場
【特徴4】本人と家族の暮らしのリズム、関係性を崩さずに利用できる場
【特徴5】認知症の人と家族の思いや希望が社会に発信される場
【特徴6】一般住民が認知症の人やその家族と出会う場
【特徴7】一般の地域住民が認知症のことや認知症ケアについて知る場
【特徴8】専門職が本人や家族と平面で出会い、本人家族の別の側面を発見する場
【特徴9】運営スタッフにとって、必要とされていること、やりがいを感じる場
【特徴10】地域住民にとって「自分が認知症になった時」に安心して利用できる場を知り、相互扶助の輪を形成できる場
認知症の人と家族の会が行った調査報告書:「認知症カフェのあり方と運営に関する 調査研究事業 報告書」(平成24年度老人保健事業推進費等補助金 老人保健健康増進等事業)[pdf]
どんなことをするのか?
・お茶やお菓子を飲みながら飲みながらの情報交換(おしゃべり)
認知症カフェは自由参加であり、気軽に立ち寄ることが出来る場所として提供されています。認知症に関する立場の同じ人たちが「おしゃべり」することで、情報交換が行えます。 「カフェ」と付く通りお茶とお菓子が提供されることが多くなっています。1回の参加で自己負担は数百円という所が多くなっています。
・相談
専門職の方も多く参加するため、生活での困りごとや制度についてなど、気軽に相談できる場となっています。専門職にとっては、認知症等で困りごとがあれば次の専門機関につなぐことができるため、予防的役割を担っている状況でもあります。
・勉強会や講演の開催
介護や医療の専門職だけでなく、テーマに合わせて警察官、弁護士といった様々な専門家が講師をお呼びし、日々の暮らしに役立つ講座や認知症に関する勉強会を開催します。定期開催ではなく、不定期開催で行っているところが多くなっています。
・イベントやクリエイティブなど
カフェごと工夫を凝らして、映画上映会やカラオケ大会などの娯楽や体操や脳トレーニングなどの指導などを行っています。
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