社会福祉士の受験資格を得るために通信課程に入ったが、レポート課題で悩む方は沢山います。そもそもレポートを書いたことがない人に対して例:「社会福祉の倫理綱領を読んで大切だと思うことを述べなさい」というテーマを与えたところで、倫理綱領を読み解くことで精いっぱいになってしまうはずなんです。今回はレポートらしく見えるためのチェックポイントを述べたいと思います。
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①テーマと内容が合っているか?
まずはテーマと自分が書こうと思っている・書いている内容が合っていることを確認してください。思いが強かったり何を書いて良いかわからない場合には脱線しがちです。テーマに沿って書いていない場合には採点の対象にすらなりませんので、もっとも重要とも言えるでしょう。
テーマから逸れないために簡単なのは、まずは例:「社会福祉の倫理綱領を読んで大切だと思うことは~です」と結論を書き始めてしまうことです。最初に結論を持ってきて、そのあとに理由を持って来ます。恐らく文量的には複数の理由が必要だと思いますが、これでテーマから逸れることはなくなるはずです。
②最初の主張と最後の主張が矛盾していないか?
また、有りがちなのは最初は、「〇〇」と主張していたのに最後まで読むと「△△」と主張が変わってしまっていることです。最初に結論を持ってきたとしても、最後で矛盾していることはよく見られます。
そのため、最初の主張と最後の主張が一致していることを確認してください。最初の主張を中間の複数の理由で肉付けして、最後にまとめるというのが王道だと思います。
③抽象的になりすぎていないか?
これは社会福祉の倫理綱領や社会福祉の価値といったテーマにおいて起こりやすい事象です。倫理綱領の内容や価値といった言葉自体が抽象度が高いので、そのまま多用すると何も内容が伝わらないレポートが完成します。
例えば、「社会福祉の倫理綱領を読んで大切だと思うことは、価値であり、それに裏付けられた社会正義や社会福祉の理念も重要である。それらを専門職としての誇りを持って業務に携わることが大切だと考える。」という一見しっかりと書けているような文章でも、内容は全く伝わりませんよね。よく読むとなんのことか意味不明ですし。
そのため、可能であれば抽象度の高い言葉を使う場合には、具体的な言葉と対にして使うと自分自身でも何のことか整理することができます。
④主語や述語を省略しすぎていないか?
これも重要なことです。誰が、何をするのかが意外と抜けていることが多いのです。しかも場面から読み取れないようなことになるとレポートの価値は大きく落ちます。
常に読み手を意識することを忘れてはいけません。この文章を読む方が、それだけを読んでしっかりと状況を理解できるのかどうかを考えます。
⑤翌朝読み返すこと
仕事に追われ、レポート期日に追われて、作成するのが夜中になってしまうことは仕方ないと思います。しかし、そのままの勢いで提出しないでください。
一度冷静になるためにも一晩おいて翌朝読み返してみてください。夜中のテンションのせいか、結構変なことを書いている場合があります。
読み直しておかしな部分があれば書き直すことをおすすめします。
以上5つのポイントを守るだけでもレポートらしく見えるかと思います。参考になれば幸いです。
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