社会福祉士試験では、19科目を受験しなければなりません。
一つ一つ全力で学習できれば良いですが、どの科目が重要なのかは知っておきたいですね。
全ての科目から均等に出題されているわけではありませんので、
出題数が多い=重要と考えます。
問題数は、全部で150問であり、第29回では出題数は以下の通りでした。
1.人体の構造と機能及び疾病 | 7問 |
2.心理学理論と心理的支援 | 7問 |
3.社会理論と社会システム | 7問 |
4.現代社会と福祉 | 10問 |
5.地域福祉の理論と方法 | 10問 |
6.福祉行財政と福祉計画 | 7問 |
7.社会保障 | 7問 |
8.障害者に対する支援と障害者自立支援制度 | 7問 |
9.低所得者に対する支援と生活保護制度 | 7問 |
10.保健医療サービス | 7問 |
11.権利擁護と成年後見制度 | 7問 |
12.社会調査の基礎 | 7問 |
13.相談援助の基盤と専門職 | 7問 |
14.相談援助の理論と方法 | 21問 |
15.福祉サービスの組織と経営 | 7問 |
16.高齢者に対する支援と介護保険制度 | 10問 |
17.児童や家庭に対する支援と児童・家庭福祉制度 | 7問 |
18.就労支援サービス | 4問 |
19.更生保護制度 | 4問 |
基本的には7問となっていますが、それを考えると、「14.相談援助の理論と方法」は21問と非常に多いです。ただ、内容的には知識を問われると言うよりも事例問題が多くなっており、常識的に考えて解答すれば得点できる科目です。そのため、この科目は最大の得点源であり、いかに間違いをなくせるかということが重要です。
「4.現代社会と福祉」、「5.地域福祉の理論と方法」、「16.高齢者に対する支援と介護保険制度」は先ほどの科目よりは少ないですが、10問と多少多くなっています。これらについては(これらの科目だけではないですが・・・)、制度や人名がかなり多く出てきます。ロスやロスマンなど似た名前もあります。学習してもなかなか実力が付いていると実感できない科目かもしれません。そのため、暗記は大切です。
しかし、用語を丸暗記することが重要なのではありません。
用語が意味することをしっかりと理解して、体系的に考えた時にどのようなこととつながりがあるのか理解しておくことで、忘れにくく、応用が効く知識とすることができます。人物であれば、名前を思えるだけでなく、どんな人だったのか、人柄やエピソードを知っておけば、自分の友達の様に記憶に残ると思っています。例えば、試験に頻出している「シーボーム」はチョコレート会社の重役だったとか、なんだか人間味がでてくるのではないでしょうか。本ブログでも何人か紹介していますのでご覧ください。
出題数から見ると、「14.相談援助の理論と方法」、「4.現代社会と福祉」、「5.地域福祉の理論と方法」、「16.高齢者に対する支援と介護保険制度」の4科目が重要であると覚えてください。
しかし、いくら合格点に届いたとしても、0点科目があると即不合格となってしまいますので、極端に苦手な科目を作らないということが必要です。「6.福祉行財政と福祉計画」は苦手な人が多いイメージがあります。