この記事では、救護法、旧生活保護法、現行生活保護法の制度内容等を比較してその変遷を述べる。考え方の一例として参考にしてください。 救護法から生活保護法へ 1932年に施行された救護法は、それまでの恤救規則に代わるものであり、対象を明確に規定し、初めて国家が貧困という間題に対して責任をもつことになった。また、救護機関や救護の種類などを明確化したことや、補助金という形でありながらも国の費用負担について定めたことなどの点が、血救規則から前進したものである。しかし、対象を制限している点(制限扶助主義)や、保護請求 ...