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【第4回】脳出血により生活が変わってしまったAさん〜動機付けと支援の方向〜

time 2018/04/28

【第4回】脳出血により生活が変わってしまったAさん〜動機付けと支援の方向〜

Aさんの生活がより良いものになるように試行錯誤をしながら変わらない日々が続いています。

Aさんは著しい意欲の減退があるため、Aさんの希望である「地元に帰りたい」ということを利用して、私は地元に帰るために一緒に頑張りましょうと動機付けを行なっていたのですが、Aさんからは考えられない発言がありました。

 

それは、「X先生の股間を見せてください。そして触らせてください」というのです。Aさんは男性なので女性に関連した卑猥な発言ならまだわかるのですが、男性に関連した卑猥な発言が出たことに驚きました。その後何を話してもそのことばかりで会話にもなりませんでした。これが病気によるものなのか病前からそうなのかわかりませんが、毎日のように同じ発言をするため私は、「一生懸命、リハビリやできることを積極的にしたらいいですよ」と実際にするわけではありませんが、その発言を利用しそれを動機付けにしました。するとAさんは「やったぁ」と発言し、私がそう発言すると意欲が向上しました。

 

いくら治療や生活をより良いものにするという目的があっても、流石にこのような動機付けで意欲が向上するとは思いませんでした。妄想や本人の心境を理解したうえでそれを利用するという方法は、支援をする上で必要な場合もあるのですが、実際にこんなに頑張っているになかなかしてくれないとまた意欲が減退してしまうかもしれないと私はかなり困りました。そこで、私は卑猥なこと以外にAさんが楽しみにしていることや好きなことを探ってみることにしました。

 

唐突にAさん本人に質問をしても変わらず、卑猥なことしか返ってこないためAさんの地元について質問をしながら聞いてみることにしました。すると、卑猥なこと以外にもAさんは釣りなどを趣味にしていることもわかりました。何一つしようとしないAさんが、好んでしていたことを聞き出せたということは大きな進展でもありました。しかし、現在の状態では外出するには沢山の問題がありなかなか実行はできませんが、いずれそれができるように、地元に帰りたいという希望以外にAさんとの目標ができた時でもあります。

 

何が正解がわかりませんが、Aさんの妄想的である卑猥な発言を利用しながらモチベーションを保ち、Aさんが以前していた活動ができるような支援の方向性が見えてきました。ただ、Aさんのモチベーションを保ち続けるということは簡単ではありませんし、Aさんにとって負荷がかかりすぎると妄想の世界に逃げ込む傾向があるので、バランスを考えながら支援は続きます。

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