2020/08/07

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【こんな時どうする】温泉旅館風で入浴拒否を解決!
私はデイサービスで介護職員をしています。Aさんは少し足が悪く、アルツハイマー型認知症の診断を受けている要介護度3のおばあさんです。家族と同居していますが、かなり頑固で自分の意見を曲げず、家での入浴拒否が強いため入浴させてほしいとデイサービスの利用が始まりました。
入浴拒否のAさん
利用開始当初、浴室への誘導は職員が「お風呂に入りましょう」と通常の声かけをしていましたが、案の定「いいえ結構です。家で入っていますので」との拒否反応(実際には入っていません)でした。
そこでまずトイレ誘導をしてお手洗いへ誘った後、そのまま立った流れで浴室へ誘導することに成功しました。
浴室に着きましたがそこからがまた大変でした。想定はしていましたが、全く服を脱いでくれないのです。認知症はあれど身体的な自立度はまだ高く、無理やり脱がせるわけにはいきません。
温泉旅館風で簡単に解決
職員でケアカンファレンスを開き、入浴してもらう方法を検討しました。
レクの時間に、Aさんの若い頃の趣味が旅行だったと判明したため、デイの浴室を思い切って温泉旅館風にしてみることにしました。
といってもやったことは簡単で、入り口に温泉宿にありそうな「女湯」のすだれをかけて、「草津節」のCDを流しました。
前回同様にAさんをトイレ誘導ののち浴室へ案内してしました。しかし、声かけは温泉なので「温泉へどうぞ」と変えました。
すると「あらまあ!」と表情がぱあっと明るくなり、今までの拒否はなんだった??というぐらいささっと服を脱ぎ入浴してくれました。
こちらが行いたい介護を無理強いするのではなく、利用者さんの気持ちに寄り添った工夫や声かけが必要なんだと思わされた事例です。
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