2020/08/07

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【こんな時どうする】基本はやっぱり大事 ふくしの声
私は長期療養型の病院に介護職員として勤務しています。療養型病院では残念ながら軽快退院される方より、死亡退院される患者様の割合が多いです。また、退院できたとしても自宅へ帰れるかたは少なく、自宅へ帰ったとしても家族の助力なしでは生活できないという方が多くいます。
患者様の中には、その現実を受け止められず看護・介護職員に対して八つ当たりをしてみたり、ずっとナースコールを押す患者様もいます。
その中である患者様は口を開くとすぐに「死にたい」と叫ぶ患者様がいました。その患者様はもう治らない病気で、周りのケアなしでは命も危険にさらされている状態でしたが、頭はクリアな方でした。
患者様は、自身の状況が受け入れられずに四六時中、悲観的になってしまいます。対応するとこっちの気が滅入ってしまいそうで、私はその患者様の対応するのが苦手でした。
しかし一人の職員として、また仕事なので逃げるわけにもいかず、先輩にどう対応しているか聞いてみました。
・先輩はひたすら傾聴し、否定しないで聞く
・それ以外の時には常に明るく笑顔で接すること
と基本的なことを言っていました。
私は忙しい中で傾聴するのは気が進みませんが、してみました。するとだんだんと職員に心を開いてくれるようになりました。また、できるだけ元気に接してみることにすると、長い時間はかかりましたが患者様も笑顔を見せてくれるようになりました。
とても簡単なことですが、患者様の表情を見る限り大きなことでした。この経験を通じて私は、困ったり悩んだりした時には一度立ち止まり基礎を学ぶことにしました。
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