2020/08/07

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【私の仕事術】 知っておきたい「車いすのたわみ対策」 ふくしの声
私は大阪の老健で介護主任をしています。ある勉強会で、車いすのあり方について学ぶ機会があり、車椅子が身体に悪影響を与えるという事実を知りました。
車いすというのは移動手段であり椅子ではありませんが、多くの介護施設においては椅子がわりに使用されているケースが多いとの事でした。車いすは折り畳みを重視した作りであるため、スリングシートにはどうしてもたわみが出来てしまい、その上に長時間座る事で、体の歪みを引き起こしてしまう事が分かりました。
このたわみを解消するためには、スリングシートをフラットにする必要があるのですが、ある工夫をする事で費用を掛けずに対策することできます。その方法は、ダンボールを座面のたわみに沿って、ピラミッドのように重ね合わせるという方法です。
これなら私でも簡単に出来そうだと思い、勉強会の後、すぐに当施設においても取り入れる事にしました。たわみを調整すると、利用者様の座位姿勢が明らかに良くなり、関節拘縮や誤嚥などを大幅に軽減させる事に成功しました。実際には、ダンボールの上にクッションを敷いて利用しています。
ダンボールなので、やはり劣化は早いものの、施設では毎日大量のダンボールが出るので、材料に困る事は無く、劣化があれば随時作成するようにしています。お金をかける事は簡単ですが、このように身近な物を使用するも大切で、現在も費用を掛けずに利用者様に貢献できる方法を毎日考えています。
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