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【第3回】 特養の非常勤介護職員Nさん ~Nさんを注視していると~

time 2017/09/22

【第3回】  特養の非常勤介護職員Nさん  ~Nさんを注視していると~

Yさんからの情報を受けて、私はまず介護主任へ話をしました。Yさんの話の通り、勤務の日ではないのに施設へ来たことがあったということでした。介護主任もそのときはおかしいなと思ったものの、大したことだとは受け止めていないようでした。

 

そして上司へも報告し、気を付けて様子を見るように指示を受けました。まずは事実確認をしなければ今後どう対処するのか決めることができないからです。その日からNさんの行動を記録するようにしました。すると、Yさんの話が決して大袈裟ではないことがすぐにわかってきました。

 

数日後、再びNさんは休みの日に出勤してきました。ユニットに他の職員がいることに困惑していた様子だったため声をかけると、Nさんは「今日、私の日じゃなかったかな?」と訊ねてきました。「出勤は明日ですね。」とお伝えすると、「間違っちゃった。」と照れたように笑いながら帰ろうとしました。「帰り、お一人で大丈夫ですか?」と聞くと、「大丈夫、車だしすぐだから。」と笑って答えました。心配だったためNさんに気付かれぬよう玄関までついていくと、Nさんは自転車に乗って帰っていきました。「車だと言っていたのに…。」自転車で来たことを忘れてしまっていたのか、と少し驚きました。

 

そしてその翌日、Nさんは元気に出勤してきました。勤務中も介護主任がフォローに入る形で1人きりの勤務をなくすように調整していました。特に何事もなく勤務時間を終えるかと思いましたが、帰り際になってNさんが携帯電話を失くしたと言い始めました。

 

「ねぇ、知らない?私の携帯どこかにいっちゃったんだけど。」行き合う職員にそう訊ねては施設内のいろいろなところを探し回っていました。私もNさんと一緒に探しましたが、見つかりませんでした。「最後に見たのはいつか覚えていますか?」と聞いても、「それがわかれば苦労しないんだけどねぇ。」と笑っていました。

 

散々探しても見つからないため、見つかった場合には連絡を入れると伝えて帰宅してもらいました。その日は結局見つからず、翌日Nさんが出勤してきたときに聞いたところ、「家にあった。」ということでした。そもそも昨日は携帯を持ってきていなかったようです。

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