Majiriki

福祉、介護職、介護を頑張る人のトータルサポートサイト 社会福祉士 介護福祉士 精神保健福祉士

【試験対策】治療モデル、診断主義アプローチ、問題解決アプローチ 社会福祉士

time 2018/11/18

【試験対策】治療モデル、診断主義アプローチ、問題解決アプローチ 社会福祉士

sponsored link

【試験対策】治療モデル、診断主義アプローチ、問題解決アプローチ

社会福祉士の試験においてアプローチが出題されることは多々あります。しかし種類が多いので混乱することも珍しくありません。似たような名前のものも多いですが、全体の関係を掴んでおきましょう。社会福祉士として働く上でも支援方法の基礎として理解しておく必要があります。今回は、リッチモンドの治療モデルから、診断主義アプローチ、問題解決アプローチへどのように変遷したのか確認します。

 

ケースワークとは

ケースワークとは、個別援助技術とも呼ばれ、援助者である専門職において利用者が抱える生活課題を把握し、課題解決の方法として様々なアプローチを実践して問題解決を目指すことです。リッチモンド,Mが初めてケースワークを理論的に体系化しました。

リッチモンド,Mによる定義
「ソーシャルケースワークは人間とその社会環境との間を個別に、意識的に調整することを通して、パーソナリティを発達させる諸過程からなっている。」

 

治療モデル(1910年代)

提唱者:リッチモンド,M

治療モデルは医学モデルとも呼ばれ、医師が患者を治療するように、「病気を治療する」ことに焦点を当て、その原因の解決を目指すものです。リッチモンドは、ソーシャルワーカーの実践が「インテーク→調査→社会診断→処遇(社会的治療)」という一連の過程を提唱しました。

 

治療モデルの特徴

・社会診断によって、利用者の問題とその問題の発生原因を特定し、社会環境を改善するとともに、クライエントのパーソナリティを治療的に改善することを目的としています。
この治療モデルは、後述する診断主義アプローチや心理社会的アプローチの基になっています。

 

関連記事
メアリー・リッチモンド ケースワークの母

 

診断主義アプローチ(1920年代)

提唱者:トール,Cハミルトン,G

1920年前後からケースワークに対する精神分析学の影響が大きくなり、フロイトの精神分析学に依拠した診断主義のケースワークが主流となっていました。リッチモンドの社会診断や、精神分析の概念を取り入れて体系化されました。

 

診断主義アプローチの特徴

利用者の心理的側面等に焦点を当て、過去の生活史を重視し、援助者主導のもと面接を中心とした長期生活援助を行う方法です。

 

診断主義アプローチの特徴

①利用者の問題の心理的側面の重視、②パーソナリティの発達に焦点を当てた過去の生活史の重視、③面接を中心とした長期的援助関係における援助者の主導性、④調査→診断→治療の過程を重視

 

利用者の問題を病的状態ととらえ、これらを治療するのは援助者であるという専門職中心の医学モデルでした。関心の主は精神面であり、社会関係などは重要視されていませんでした。

 

問題点

しかし、ソーシャルワークの狙いとしていた社会改良の側面が薄れてしまい、リッチモンドが重要視した社会的環境に対する働きかけが疎かになってしまいました。

 

機能的アプローチ(1930年代)

提唱者:ランク,O、ロビンソン,V、スモーリー,R、タフト,J

フロイトの弟子であった、ランク,Oの心理学(フロイトが過去に注目した部分を否定し、現在に焦点を当てた)を基礎理論としています。

診断主義アプローチへの批判として誕生した経緯があり、 「意思心理学」を基礎として体系化されました。

 

機能的アプローチの特徴

利用者の主体的意見に注目し、本人、援助者、社会機関という3要素の相互関係によって援助が展開される方法です。

①「疾病の心理学」より「成長の心理学」、②「治療」よりも「援助」、③機関の機能の枠に沿った援助、④利用者中心、⑤開始→中間→終結の時間的展開の重視

診断主義のような専門職中心の調査→診断→治療の過程を止め、「初期の局面→中間の局面→終結の局面」と時間的な経過の中での相互的なケースワーク関係によって展開していくものです。

 

問題点

診断主義学派と機能的学派は激しく対立することになりましたが、どちらもソーシャルワークのおける社会改良という点が弱かった。

 

関連記事
ジークムント・フロイト 精神分析学の創始者

 

問題解決アプローチ(1950~60年代)

提唱者:パールマン,H

1954年、マイルズが心理的な側面ばかりを重要視したケースワークに対して、「リッチモンドに帰れ」と主張しました。この時期、ついに診断主義と機能主義の折衷を図る動きが見られました。それが、パールマンであり、問題解決という視点から両者の折衷を図りました。

 

問題解決アプローチの特徴

ソーシャルワークを「好ましくない状態から好ましい状態への移行を含む問題解決過程」と捉え、長期の視点に基づいた援助者と利用者の関係を軸に問題解決を図る方法です。ケースワーカーとクライエントとがやりとりしながら前進するプロセスであり,ワーカーとクライエントがともに行う一連の問題解決作業であるとしました。

 

ケースワーカーの役割は、①クライエントへの問題解決の動機づけ、②問題解決するための技術を身につけるようにすること、そして、③身につけた技術を実際に使う機会を提供することであるとしています。

 

ケースワークの定義のなかで用いた相互に関連する四つの基本的構成要素を「4つのP」と言います。

「4つのP」とは人(person)、問題(problem)、場所(place)、過程(process)のことである。

 

デューイの合理的問題解決論(人間の学習過程は問題解決のプロセスである)が根底にあり、ミードらの役割理論やシンボリック相互作用論が取り入れられています。

 

previous arrow
next arrow
Slider

 

関連記事
ヘレン・ハリス・パールマン ケースワークを構成する『四つのP』

 

「試験対策」関連記事
恤救規則(じゅっきゅうきそく)日本初の救貧法
シーボーム・ラウントリー ヨーク市調査を行ったチョコレート会社の御曹司
社会福祉士の試験は科目が多い!どの科目が重要?

sponsored link

down

コメントする






sponsored link