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【試験対策】知っておきたい、イギリスの社会保障制度の発展における歴史的背景 1531年法からエリザベス救貧法に至るまで

time 2018/07/29

【試験対策】知っておきたい、イギリスの社会保障制度の発展における歴史的背景 1531年法からエリザベス救貧法に至るまで

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【試験対策】知っておきたい、イギリスの社会保障制度の発展における歴史的背景 1531年法からエリザベス救貧法に至るまで

羊毛取得を目的とした囲い込みなどが原因で職を失った人々は都市部へ移住しました。その結果、人口増加によって浮浪者が街には溢れていました。しかも宗教改革によって、貧困は怠惰といったイメージが定着していくこととなります。生活のために盗みを働く者、イライラのため暴動を起こす者など増大した浮浪者によって都市部の治安は悪化し、国は頭を抱えることとなります。

救貧法(1531年法)に至るまで

 

そんな中、ヘンリー8世はこの社会変化に対応することに決めます。1531年に、浮浪者を労働力の有無で区別し、労働可能な者は物乞いを禁止、一方で年齢や障害によって労働が不可能な者へは物乞いを許可しました。もし前者が物乞いを行った場合には、鞭打ちの刑の後に生まれ故郷または直近三年間に居住していた場所に強制送還と決まっていました。

 

※救貧法は 特別な場合を除いて、1531 年法といったように年数が法の名称になっています。

 

そして、1536年法では、労働が不可能な者に対する救済の資金を教区ごとに工面することとなりました。また、以下の点が提起されることとなりました(定まったわけではない)。物乞いの禁止し、労働が不可能な者に対しての救済、労働が可能であるが働く意思の無い者に対しては懲罰、働く意思があるが、働く場所がない者には就労の機会を与えるなど。

 

また、救貧法という言葉から誤解しがちですが、働けない人を救うという側面よりも、働けるけれど働かない人を処罰するといった性格が色濃くなっています。そのため、救貧法が改定される度に処罰は苛烈になっていきました。最初は、晒台や鞭打ちでしたが、耳の切除や焼印、奴隷化、そして3回逮捕されれば死刑でした。

 

しかし、いくら処罰を重くしたところで浮浪者の減少という成果には繋がりませんでした。貧困の原因は怠惰だからと考え、働くように処罰を重くしているのですが、実際の原因が個人の怠惰ではなく社会の経済的な不況にあり、成果が上がらないのは当然でした。

 

浮浪者対策において、厳罰は効果が出ないと認識され、別の方法が実施されたのは1576年法からでした。それは、矯正院という施設において、浮浪者を収容し強制労働を強いることによって怠惰を改善させるといった内容でした。労働の対価として賃金も与えられていましたが、労働環境は劣悪で刑務所と区別がつかないほどでした。

 

その後1597年には総合的な救貧法が制定され、1601年にはエリザベス救貧法(旧救貧法)として改正されます。

 

このあたりの背景が社会福祉士試験で問われることはまず無いと思います。しかし、その後のエリザベス救貧法(旧救貧法)やギルバート法、スピーナムランド制度、新救貧法、国民扶助法とまだまだ覚えることはありますので、ストーリーとして理解することで記憶に定着する助けになると思います。次はエリザベス救貧法(旧救貧法)です。

 

エリザベス救貧法(旧救貧法)へ続く

 

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