Majiriki

福祉、介護職、介護を頑張る人のトータルサポートサイト 社会福祉士 介護福祉士 精神保健福祉士

【試験対策】恤救規則(じゅっきゅうきそく)

time 2017/09/23

【試験対策】恤救規則(じゅっきゅうきそく)

sponsored link

1874年    恤救規則(じゅっきゅうきそく)

この制度のポイント

・日本で初めての貧困者に対する救済法です。
・対象は無告の窮民に限定されました。
・約半世紀に渡って現役であった制度です。
⇒社会福祉士の試験において頻出単語ですので、必ず覚えておきましょう。

 

なぜこの制度が出来たのか

儒教的意識に基づいた仁政の流れの中で制定され、江戸時代において幕府や藩などで実施していた救貧政策を、中央政府の統制下に置くこととして制定されました。
⇒日本で初めての制度ではありますが、明治以前の藩などでは個別に救済を行っていました。廃藩置県にともない中央政府が管理することになりました。

 

どんな制度だったのか

血縁・地縁関係による相互扶助を救済の基本としているため、それらに頼ることのできない人(無告ノ窮民)が恤救規則の救済対象とされました。身分には関係なく救済されましたが、対象者は極貧者、老衰者、廃疾者、孤児等で、救済方法は米代(下米)換算の現金給付の現金給付でした。

⇒ごく限られた人たちだけを対象とした制度でした。

 

これらは恩恵的な給付であり、国としての救済責任を認めていません。仕方ないから助けようといった状態です。また、劣等処遇の原則に沿ったものであり、最低限の生活を下回る程度の給付額でした。
⇒そのため、救済を受けることは恥であるという認識を強くしました。

 

結果として、効果という効果はなく各地方公共団体において多くの救貧条例が制定され、制度の全国的な統一を欠く状態となりました。そのため、政府においても近代的な救貧法規定の必要を認め、内閣および議院から2度にわたって救貧法規の法律案(窮民救助法案等)が出されましたが成立することなく終わりました。

⇒恤救規則が実質的に意味のないものとわかりながらも、救護法までの50年ほど続いたわけです。

 

その時代の貧困状況を述べたものが横山源之助の「日本の下層社会」(1899年)でした。

日本の下層社会 (岩波文庫 青 109-1)

新品価格
¥1,102から
(2018/5/3 22:18時点)

ワンポイント

■対象者の違い

恤救規則
①極質の廃疾者、②70歳以上の重病もしくは老衰者、③病気の者、④13歳以下の者。

 

救護法
①65歳以上の高齢者、②13歳以下の幼者、③妊産婦、④疾病・障害等で労働不可能である者。

 

■他の制度との比較

イギリスの救貧法が1500年代から登場していることを考えると、だいぶ遅ればせながらの登場です。ただ、背景にキリスト教が関連していることや救貧法は治安維持の性格が強いことなど状況は異なります。

【試験対策】知っておきたい、イギリスの社会保障制度の発展における歴史的背景 救貧法(1531年法)に至るまで

社会福祉士国家試験における最近の出題

平成28年度試験 低所得者に対する支援と生活保護制度 問題63
現在の生活保護法成立前の公的扶助制度に関する記述のうち,正しいものを1つ選びなさい。

恤救規則(1874年(明治7年))は,高齢者については65歳以上の就労できない者を救済の対象とした。
→ × 70歳以上です。救護法とは対象者の年齢も異なっていることに注意しましょう。

 

平成28年度試験 児童や家庭に対する支援と児童・家庭福祉制度 問題137
日本の児童福祉の歴史に関する次の記述のうち,正しいものを1つ選びなさい。

・ 恤救規則では,15歳以下の幼者について,人民相互の情宜に頼らず,国家が対応すると規定した。
→ × 相互扶助を救済の基本としているため、国家が対応するということは間違いです。また、年齢も違います。

 

1929年 救護法 につづく

 

sponsored link

down

コメントする






sponsored link