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【第6回】認知症のAさんと何も知らない私 ~Aさんとのかかわり方の思案~

time 2018/01/06

【第6回】認知症のAさんと何も知らない私 ~Aさんとのかかわり方の思案~

Aさんが落ち着いて過ごすことが少なくなってきました。何かしらの要求はあるのですがその際は必ず大声で叫び、なにを要求したいのかわかりません。そこで私は、一度落ち着かせてから話を行えば、Aさんの要求がわかるかもしれないと思いAさんを個室へ誘導し、叫び疲れて落ち着くまで様子を見てみることにしました。

 

しかし、不穏状態が治るどころかどんどん状態が悪化していくばかりでなかなか落ち着きません。私はどうして良いかわかりませんでした。そこで、かかりつけのDr.に薬剤でコントロールするのか、それとも現状のままで経過を観察するのか相談してみました。Dr.は関わりしかないといいました。

 

子どもと買い物に行って、欲しいものが手に入らない時のように大声で叫んでいたAさんですが、病院へ行きDr.を前にすると何事もなかったかのように大人しくなるため、Dr.に現況を相談しても信用してもらえませんでした。福祉施設と医療施設(病院等)に大きな壁があるということを感じました。色々な方達から話を聴くと、語弊はあると思いますがどうしても福祉施設で勤務している方は医療施設(病院等)で勤務している方達から知識がないと見られるそうで、現状を伝えてもなかなか聞き入れてくれることがないそうです。

 

それもあり、薬剤の変更もなくただただ関わりでどうにかなるという返答だけした。どんな疾患にしても人それぞれではあると思いますが、認知症が進行すると関わりだけでは改善することは難しく、強めの薬剤で興奮を落ち着かせるということもよくあるそうです。また、薬剤の調整も難しく、興奮を抑えるために注射等を行うと一気に意欲がなくなりぐったりしてしまうそうです。不穏状態での介助もとても大変ですが意欲が著しく減退してしまった状態での介助も、介助される側と介助者の両者の負担が大きくなるばかりです。

 

私はそんなAさんと関わる中で困っている時、もしかしたらと思ったことがありました。それは、生まれたばかりの赤ちゃんが何かを要求する際に大声で泣くことです。Aさんは、喋れないわけではありませんが、何かしらの理由で言いたくない、でもどうにかして欲しいという時に大声で叫ぶのではないかと思いました。それをヒントに、いかにAさんにとって楽な生活ができるのか、また介助者にとっても負担が少ない生活ができるのかを考えながら、Aさんとの新たな関わりが始まります。

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