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【第4回】認知症のAさんと何も知らない私 ~Aさんの骨折~

time 2017/12/30

【第4回】認知症のAさんと何も知らない私 ~Aさんの骨折~

毎晩夜になるとご飯を食べていないと徘徊するAさんの生活は変わらず、何年か経ちました。やはり高齢者ということもあり、歳を重ねるごとに身体機能も徐々に低下して行きました。何年か前までは歩行器を使用し歩けていたAさんですが、歩くことも難しくなっていました。

 

そんなある日、朝食の時間まであとわずかというところまでベッド臥床していたのですが、朝食誘導時にはベッドから降りて座っていました。その時はどこも打ち身等が見当たらなかったのですが、デイサービスの際に左足を強く痛がり見てみると、Aさんの細い足がふた回りぐらい大きく腫れており、そのまま整形外科へ受診することになりました。診断の結果は、大腿骨の骨折でした。骨折がほんのわずかな時間に起きているため施設側もいつそうなったのかが分からず、検査の結果等から低血糖症状によるふらつき転倒したのだろうということでした。

 

Aさんは糖尿病を患っており、血糖値を下げる薬やインスリン注射をしていました。前に私は、かかりつけのDr.に現在の血糖値が安定してきているので、投薬の量などの再検討をお願いしていたのですが、Dr.からは検討の必要なく継続するようにとの指示でした。その結果低血糖になってしまったのです。実際に管理しているのは施設側で、整形外科のDr.も施設が悪いという結果にされましたが、指示通りにDr.の判断と指示に従うしかないため、とても理不尽に感じました。

 

入院となったAさんは骨折部の手術が終わり、リハビリを受けることにより骨折する前くらいには歩けるようになりました。その後状態が安定し、退院し施設へ戻ってきました。しかし、入院時ではリハビリ時以外は、車椅子に座っているかベッド臥床がほとんどであったため、左下肢に褥瘡ができていまい、褥瘡治療優先で施設でのリハビリができなり、さらに歩けなくなりました。

 

高齢者になるとちょっとしたことが原因で、本人にとって大きな生活や環境の変化に繋がるということがわかりました。

 

その後、整形外科での指示で糖尿病に対しての薬の再検討をしていただき、低血糖になることはありませんでした。そのこともあってかわかりませんが、Aさんにも大きな変化が見られるようになりました。以前まで、認知症の症状が出ていたのですが、薬の検討をしてから認知機能がよくなったのです。脳は糖しか利用することができないと聞いたことがあり、脳に供給する糖が足りなかったのかもしれません。

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