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【第4回】プライドの高い元お嬢様のBさん ~ボランティアのBさん~

time 2019/03/06

【第4回】プライドの高い元お嬢様のBさん ~ボランティアのBさん~

ボランティアとしてBさんの通所が始まりました。恥ずかしい車に乗っているところを近所に見られたら困るので、運動がてら歩いていくとのこと。土地勘はあるようなので、本人を信じて来所を待つことにしました。定刻に事業所のインターフォンが鳴ります。モニターを見ると、Bさんの姿が。

 

Bさんはボランティアとしてバリバリ働いてくれました。高齢者の場合、「お手伝い」と称して何かをお願いしても、事故防止のため結局そこにスタッフの見守りが必要になるのですが、Bさんは事情が違いました。

 

片付けから洗濯物の整理に至るまで、スタッフと同じぐらいの働きぶりです。

 

皆から称賛され、ご満悦のBさん。事業所の車で自宅に送ろうかと尋ねますが見事に拒否され、仕方なくホームの玄関まで見送りました。

 

家に帰ったら事業所に一報入れてほしいとのお願いを覚えていたようで、「今日は楽しかったよ、ありがとう!」と電話が入りました。

 

時折、「今日は大学に行くから休む」と言ってドタキャンすることもありましたが、通所がBさんの日課となり、帰宅後にホームに電話が入り、何度も何度も明日の時間を確認するのも恒例になりました。

 

ただ、他の利用者を見下したり、自身のお嬢様自慢の度が過ぎて煙たがられるようになり、弱気なスタッフに横柄な態度をとるようになってきました。

 

加えて、懇願されて来たが本意ではない・早く帰らせてほしい等と吹聴するようになり、少々厄介なキャラクターになってきました。

 

かと言ってホームに来なくなるわけでもなく、途中で帰るわけでもありません。他の利用者がいなくなるまでホームで過ごすのです。

 

「みんな、家に帰ると待っててくれる人がいるもんね」というBさん。

 

実際にはBさんよりひどい状況の利用者はたくさんいましたし、どちらかと言えばBさんは恵まれた環境にあったのですが、どこか寂しそうにしていました。皆がいるとついイキがってしまう、寂しがりの不良生徒の様相です。

 

Bさんのルーティンが安定してきた頃、近くに行く用事があるとのことで、Bさんの娘の美香さんと会う機会ができました。ピアニストと聞いていたので、ドレスに身を包んだエレガントなお嬢様を想像していました。しかし、実際に現れたのはダメージジーンズにドクロのTシャツを着こなし、ポニーテールにどぎついメイクのお姉さんでした。声はBさんにそっくりで、口調はよりサバサバしていました。

 

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