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【第1回】プライドの高い元お嬢様のBさん ~情報のない利用者~

time 2019/03/03

【第1回】プライドの高い元お嬢様のBさん ~情報のない利用者~

私が小規模多機能ホーム(小規模多機能型居宅介護)の管理者・ケアマネージャーとして勤務していた頃の話です。

 

小規模多機能ホームとは、自宅で生活を送る要介護(要支援)の方に通所・訪問・宿泊の3サービスを提供し、在宅生活をサポートする事業所です。お泊りできるデイサービスからヘルパーも派遣する事業所と言えば分かりやすいでしょうか。3つのサービスを一体的に提供することでサービス毎の環境・スタッフの変化を軽減できるため、認知症の方でも利用しやすいという特長があります。

 

私が小規模多機能ホームで勤務することになったきっかけは前任者の退職で、その後を継ぐことになったのです。肩書きは先述の通りですが、業態の特殊性もあって人員確保に苦労しており、着任から軌道に乗るまで2年ほどの実態は介護職員でした。

 

通所の送迎・見守りや各種介助・食事の準備。利用者宅に訪問し、安否確認・買い物同行・食事の準備。宿泊対応のための夜勤 等々。

 

よく「二足の草鞋を履く」と言いますが、当時に至っては一体何足の草鞋を履かされるのだろうという状態でした。

 

業界での経験はありましたが全て施設内での業務であり、それ以外は実質新人のようなものでしたので、仕事をこなせるようになるまで大変な思いをしました。

 

一人一人の利用者につき前任者からの引き継ぎが行われたのですが、その中で1人、気になる利用者がいました。Bさんです。

 

「利用登録はしているが、ほとんど会ったことがないので情報がない」まるで引き継ぎになっていないのですが、前任者は頭を抱えていたようです。

 

60代の認知症の女性で一人暮らし。本人の変調を察知した娘様が良かれと思って登録を勧め、面談後に何とか契約はしたが、本人は利用を断固拒否している。分かっている情報はその程度です。

 

拒否しているから何もしていませんで利用料を頂くことはできません。難しい運営基準の話はさておき、放置するとお役所にも睨まれてしまう話です。Bさん本人の状況もさることながら、そう言った意味でも何かアクションを起こさなければならないと感じました。

 

まずは娘様に連絡し、ご挨拶をしました。サバサバした感じの方で、遠方に住んでおり、仕事が忙しいので当分こちらに来ることはできないとの返答。加えて、Bさん本人はあれこれ言うかもしれないが、そちらの好きなようにやって頂いてよい、とも。

 

どこに行きたいかと尋ね、どこでもよいと言われた時ぐらい漠然としたスタートとなりました。

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