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【第7回】脳出血により生活が変わってしまったAさん〜本格的な支援と諦めない心〜

time 2018/05/03

【第7回】脳出血により生活が変わってしまったAさん〜本格的な支援と諦めない心〜

 Aさんが利用できる支援をフル活用する事で、施設での生活ですら困難だったのが使用する前と後では大きく変わりました。今までは、施設を移るということがとても困難でしたが、現在利用できる支援をフル活用したことで、地元の施設へ移ることができる可能性がでてきました。

 

そのため、ここから Aさんへの本格的な支援の始まりです。 Aさんの現在の心身の状態はあまり良いとは言えません。病気によるものなのかどうなのかわかりませんが、独語や妄想などがとても激しい状態であり、さらに現実見当識等も乏しい状況です。

 

「今日は何月何日ですか?」と質問すると必ず「12月30日」、または「12月31日」と返答します。その他には、「私は10億円を持っているので、なんでもできる」といった発言をよくします。更には、「妻、息子、娘がそばにいるのに、誰にも挨拶をしない。情けない。」と別れた家族のことをよく話します。

 

その家族も現在連絡が取れず疎遠状態であり、現在どこに住んでいるかもわかりません。そんな自身が置かれている状況を認めたくないのか、経済状況に関してはそれぐらい裕福だということを周りに伝えたいのかわかりませんが、時間をかけてゆっくりと現実を受け入れる準備をしていかなければなりません。

 

また、受容するということはとても難しく、順調に受容し始め良い方向に向かい始めた時に自殺を図るなどといった自殺企図の問題も出てきます。その他には受容する過程で攻撃的になることもあります。支援者や治療者に対しての攻撃的態度なら問題はないのですが、他利用者に対して攻撃的になることも考えられます。そのため、現実を受容させない方が良いのではないかということもありますが、それだと現状と変わることなく平行線のままだと私は思います。

 

また、そこで本人に意欲がなく受け入れようとしないのだから無理だと考える方もいると思います。確かにそれも一理あると思いますが、 Aさん自身がプラトーということよりも治療者や支援者がプラトーに達しているんじゃないかと思います。その中で、どうしたら Aさんが良い方向に向かってくれるのかを到達できなかったとしても続けていくことが大切だと思います。

 

病気発症から10年以上も経過しているため、身体機能が回復ということは難しいですがとてもわずかですが少しずつ少しずつ Aさんの身体機能は良くなっています。私の思い込みかもしれませんし、ただ機能を維持しているのかもしれませんが、 Aさん自身が地元に帰りたいと地元に帰ることを諦めず思い続けているので、これからも Aさんのように諦めず治療と支援は続いていきます。

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