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【第6回】脳出血により生活が変わってしまったAさん〜利用できる制度を最大限に活用する〜

time 2018/05/02

【第6回】脳出血により生活が変わってしまったAさん〜利用できる制度を最大限に活用する〜

Aさんと施設側ともに制度や環境により縛り付けられていましたが、そんな中でもわずかな希望がありました。全てを解決できるわけではありませんが、まだ未申請で活用していない制度です。それは、障害者手帳でした。

 

本来、病気を発症し独居なり施設入所なり本人がより良い生活ができるように障害者手帳の申請を行うことが多いのですが、Aさんはなぜか申請をしていなかったのです。しかし、障害者申請を行っても得られる給付はわずかなものです。そのため、Aさんが地元に帰って独居することはできませんが、Aさんの生活が今よりも豊かになる可能性が出てきました。現在、Aさんは生活保護を受給していますが、満足に受給できていません。経済的な理由を含め施設生活でも困難な状況であったAさんのこれからの生活の幅を広げるためにも、障害者手帳の申請がとても重要なものになります。

 

また、Aさん自身が地元に帰りたいという希望を捨てない限り、現在使用出来る制度をフルに活用していくことが、Aさんにとっても支援者にとっても最善策となります。ただ、全てを制度に頼ることは出来ず、制度にも限界がありますし、現在申請中である障害の等級によっても変わります。障害のレベルが軽いと判断されてしまった場合、受けられる支援の幅も狭くなり、今までの生活と差ほど変わりがない状態になります。

 

現状と大きな差がないとしても、少しでも枠の広がった部分をフルに活用できればAさんの生活は大きく変わると思います。そして、利用できる制度フルに活用し環境を整えることでAさんに対しての支援が本格的に始められます。

 

現在のAさんは、現実見当識等にかなり乏しく、自身の置かれている状況を理解していません。と言うより、病気によって変わってしまった環境を受け入れたくない、理解したくないといった様子です。制度という環境が整い次第、何年も受け入れようとしなかった現実を、多少は時間はかかりますがゆっくりと受け入れられるように支援していく必要があります。それは、とても難しい事でもあり、Aさんの意欲をどのようにして今よりも向上させることができるかが重要になります。また、「本人にやる気がないなら支援しても無駄」という支援者も中にはいますが、それをどのように改善するかが支援者腕の見せ所でもあり、支援者がプラトーに達してしまうと結果として何もしてこなかったのと同じことになります。ここから本格的なAさんへの支援が始まります。

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