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【第5回】脳出血により生活が変わってしまったAさん〜施設とAさんを縛り付けるもの〜

time 2018/05/01

【第5回】脳出血により生活が変わってしまったAさん〜施設とAさんを縛り付けるもの〜

変わらない日々を過ごしているAさんですが、とても大きな問題を抱えていました。それは、本人にとってはとても重要なことであり、また本人だけではなく施設側としても大きな問題でした。その問題というのは、現在利用できる制度です。

 

現在Aさんは生活保護を利用していますが、行政機関の問題で生活保護費をAさんに払い過ぎていたということで、生活保護費が減額されています。そのため、Aさんの身体機能や精神機能が良くなり独居での生活ができるようになったとしても、経済的に難しく生活ができないということです。また、Aさんは現在障害者手帳の申請を行っていません。申請を行ったら障害者に対する給付制度等が利用できるのですが、生活保護との関係で現在より定期的に入る金額が減少してしまう可能性も出てきます。そうなるとAさんがどんなに良くなっても、生活していくにはとても難しい状況です。

 

更に、Aさんの家族は疎遠状態です。家族に連絡をしても「死んだ時以外連絡してくるな」という状態で話をすることすらできません。もしAさんの様態に変化があり手術、入院となった時も家族の同意がないとできないという病院も少なくありません。

 

また、今の施設では支援が不可能となった際も同様です。施設を変えるとなった時に施設側も家族の同意が必要ですし、それがないと施設への入所ができないという問題があります。今の状態とさほど変化無くてAさんの希望通り、地元へ帰ることになっても独居での生活が厳しいため施設への入所というのが最善と思いますが、現況では入所も難しい状態です。Aさんのように家族が疎遠で身寄りがないという方で、制度を利用して施設のお金も支払えないという方に対しての救援制度として、生活保護制度があるはずなのにほとんど意味がない状態です。

 

国を始め、都道府県や市町村では福祉に力を入れていくことを掲げていますが現実とは異なり矛盾しているような気もします。また、2025年年には超高齢化になると言われている中、その年に近づけば近づくほと医療費などの社会保障費はどんどん膨らんでいきますし、2025年以降は更に大きなものになると思います。そうなるとAさんのように「過払いにより払えません」という方はしっかり保証がされるのでしょうか?今後がとても不安であり、本来本人にとっても施設側にとってもより良いものになるはずの制度や環境に縛られている状態です。

 

しかし、全てが解決するわけではありませんが少しでも環境を改善する希望がありました。

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