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【第3回】脳出血により生活が変わってしまったAさん〜大きな心境の変化と新たな支援〜

time 2018/02/21

【第3回】脳出血により生活が変わってしまったAさん〜大きな心境の変化と新たな支援〜

Aさんの誕生日をお祝いしている時でした。その時事件が起きたのです。それは、ケーキを切るための包丁をAさんが握り、「僕は生きていても仕方ありません。」と包丁を首元へ持っていき自殺を図ろうとしたのです。

 

慌てて包丁をAさんから取り、Aさんが傷つくことなく、なんとか誕生日をお祝いすることが出来ましたが、お祝いという空気から一転してしまいました。脳出血という病気により、病前のように体を自由に動かすことができないということからうつ病を発症したのだと思いました。

 

しかし、このことをきっかけに調べてみると、Aさんはかなり前から統合失調症(以下SC)を発症していることがわかりました。それも、施設入所する前から身元不明であったため、どんな病歴があるのかという情報がなくたまたま今の施設利用者が以前、同じ精神科病院に入院していたという話を聞きわかりました。

 

S Cという病気は症状にリズムがあり症状が一番悪い時から、回復へ向かった時が一番自殺の危険性があると言われています。もしかしたら、Aさんは今の施設で一番悪い状態から回復しようと頑張っていたのかもしれません。

 

今までは、脳出血の後遺症に対しての支援や治療を中心にしていましたが、今回の事件でSCに対しても治療と支援を行って行く必要が出てきました。しかし、どのようなタイミングでまた同じようなことが起きるのかは予測がつかず、些細なことがきっかけで起きたりします。また、精神疾患の方は休息と活動のバランラスがとても重要で、今回のことが妄想から来ているものだったとしたら、妄想からの脱却が重要です。そのためには、活動に集中させ妄想をする隙を与えない状態を作ることが良いのですが、Aさんのように意欲が著しく減退してしまっているとできることやAさんが好きなことですらしようとしません。

 

その状態だから、何もさせないという状態を作ることも必要になります。何もしない状態をつくると人は何かしたいという気持ちが出てきます。しかし、Aさんの場合、何もさせない状態を作ると何かしたいということは生まれず、ただただ臥床しているという状態になり、機能低下が進行して行くばかりになります。

 

今後、どのような支援や治療を進めていけば良いのかとても悩みました。そこで、私はAさんが言っていた「地元に帰りたい」ということを思い出しました。地元へ帰るためには…という形で動機付けを行い、支援をすることにしました。すると、Aさんから普段では考えられない言葉を聞くことになります。

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