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【第2回】脳出血により生活が変わってしまったAさん〜本人と支援者の葛藤〜

time 2018/02/14

【第2回】脳出血により生活が変わってしまったAさん〜本人と支援者の葛藤〜

病気を発症したことにより、絶望から立ち上がれないと思っていたAさんの中にある希望を聞くことが出来ましたが、意欲が著しく減退し状態は変わらず日々を過ごしていました。

 

そこには、希望と現実が乖離していることが大きな問題としてAさんの中にはありました。病前のように歩けるようになり地元で暮らしたいという気持ちと、リハビリなどのいろいろな治療を受けても元には戻らないという葛藤です。

 

そのため、支援者がAさんのためと思い活動の提供や治療をしても、これを乗り越えないと帰ることができないとわかっていても、Aさんにとっては苦痛でしかない状態です。身体機能が低下しないように訪問リハビリを利用していましたが、あまりの意欲の無さにリハビリスタッフは、リハビリをする意味がないと判断しリハビリ終了となった事もあるくらいです。

 

支援者としては、良くなって欲しい、希望する地元へ帰られるようにしたい、という思いがあっても本人にとっては苦痛であり、拒否がある以上できません。

 

また、Aさんの家族は疎遠状態であり、連絡を取っても「死んだ時以外は連絡してくるな!」の一点張りですから、いざ地元に帰られるようになったという時に家族が受け入れてくれるかどうかという問題も発生します。

 

そうなると、地元の施設入所を検討するべきなのでしょうが、身寄りがない、家族と連絡が取れないとなると病院や福祉施設はなかなか受け入れてもらえません。

 

かといって独居の目標は、福祉制度や医療制度を使用したとしても今のように意欲が減退し何もしないという状態になるととても厳しいものがあります。

 

このままできる事もしないから介助中心の生活を送ってもらうのか、それとも多少苦痛を感じさせてもできることは本人にしてもらいながら今の施設で生活を送ってもらうか、本人の希望の通り地元で生活してもらうかなどの支援者の葛藤もあります。

 

Aさんと支援者の両者が同じ方向で向かっていけるようになることが今後の課題として挙げられ、AさんだけではなくAさんの家族にも関わっていかないといけないと私は思いました。何を優先にしていくのかということにとても悩みました。

 

そんなある日、事件が起きました。

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