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【第1回】脳出血により生活が変わってしまったAさん〜大きな環境の変化〜

time 2018/02/11

【第1回】脳出血により生活が変わってしまったAさん〜大きな環境の変化〜

今勤めている施設で、脳出血により施設入所となった男性Aさんに出会いました。Aさんは、友人とホテルにいた際に脳出血を発症し朝まで気づかれることなく、ホテル従業員が倒れているところを発見し、救急搬送されたそうです。

 

搬送後緊急手術となり一命をとりとめましたが、身元が不明だったため経済的な問題や今後の治療などのため、緊急保護申請を行い、生活保護を利用し、治療を受けることができました。

 

その後、身元がわかり家族へ連絡すると家族からは「死んだ時以外連絡してくるな!」の一点張りで、電話をすぐ切られるため病院での治療終了後の行き先すらありませんでした。そんな中、現在勤めている施設が受け入れ、施設入所ということになり現在生活をしています。

 

このAさんは、病気を発症する前は市内の高級マンションでかなり裕福な生活を送っていたそうですが、病気を発症したことで生活環境が180度変わってしまいました。

 

病気という事もあり本人は施設に入所したという認識はなく、介護者のことを自分の家政婦や使用人と勘違いしている状態でした。私は、病気を発症したことにより、今までの生活とはかけ離れたような生活になったことを受け入れることが出来ず、自分の思い描いている世界に逃げ込んでいると感じました。

 

施設入所された当初は、入院していた時に積極的なリハビリや治療によって、杖を使用して歩くことが出来ていました。ですが、日が経つにつれて、Aさん自身が病前のような生活が出来ないことを受け入れ始めると、著しい意欲の減退とともに発症後にようやくできるようになってきた事も徐々にできなくなるようになりました。

 

人間の意欲がここまで身体に影響するということを初めて知りました。Aさんに何かしらの活動を提供しても、本人は全くやる気がなく返事はしますが、ただぼーっとしていることが多い状態です。

 

また、Aさんは病気のせいなのか病前からなのかわかりませんが、口を開くと卑猥な発言ばかりで他者との会話も成り立ちません。そんなある日、Aさんから卑猥な発言の他に本心と思われることを聞くことができました。

 

Aさんは「家に帰りたい。帰って子供に会いたい」と発言したのです。普段卑猥な事しか言わないAさんで、病前のように戻れないことから絶望から立ち直れないと思っていましたが、本人の中には希望はあったということが、私はとても嬉しかったです。

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