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【第7回】どうしても家に帰りたいけれど、家族・地域住民の支援が得られないAさんへの支援 ~MSWが抱えるジレンマ~

time 2017/05/12

【第7回】どうしても家に帰りたいけれど、家族・地域住民の支援が得られないAさんへの支援 ~MSWが抱えるジレンマ~

入院期限も間近になり、K住宅型有料老人ホームの相談員・ケアマネとは着実に転居の準備を進めていきます。介護保険サービスは、従来利用していたMケアマネジャーであることや、訪問介護事業所の利用継続であることや、自宅の整理・処理は、ケースワーカーと相談の上、転居後に本人・K住宅型有料老人ホームの相談員で行っていくことを条件にお願いをいたしました。退院に関して、たくさんの同意書や契約書については、K住宅型有料老人ホームの相談員とMSWにて3日間に渡り説明を繰り返し、サインを頂きました。

 

退院当日は、K住宅型有料老人ホームの相談員とドライバーが迎えに来ました。相談員とドライバーが部屋にお迎えに来ていただいた際には、「私はそんな契約をしていない」、「みんな私を騙した」と落ち着かなくなる様子がございました。改めて経過をお伝えし、今までの経過については、本人同意のもと、記録にサインを頂いていたため、それらを用いて納得頂き、K住宅型有料老人ホームへの退院の運びとなりました。

 

最後まで入院費やその他の支払いの管理は乏しく、MSWより働きかけなければ、動き出しが出来ない状況でした。本人の中では「誰かがやってくれる」と発言が多く、自発性・自立を促すことがうまく支援出来ておりません。今回のケースに関しては、様々な状況や社会背景を考慮した上で出した結論です。

 

しかしながら、本人の意にそぐわない方向性で決定したことや、自立を促すことに対して、十分な結果が得られていない状況での退院です。自分たちの行った支援が本当に良かったのか、日々フィードバックをしながら、今後の支援に精進していきたいと思います。

 

退院数日後、K住宅型有料老人ホームの相談員に連絡を取ったところ、最初は混乱もあったが、通所介護の利用にも同意を頂き、生活リズムの獲得が出来始めていると伺っております。入院患者様には様々な背景を抱えた患者様が多くいらっしゃいます。今回のケースの様に、身の回りの支援者が乏しく、判断に時間を要してしまうことや、経済事情等で支障が出る事もあります。様々な知識と経験、応用力がMSWには必要だと、日々考えさせられます。

 

【第6回】どうしても家に帰りたいけれど、家族・地域住民の支援が得られないAさんへの支援 ~本人の意にそぐわない決定事項~

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