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保育事例連載【第2回】家庭環境と障害と保育 〜N君との生活〜

time 2019/05/23

保育事例連載【第2回】家庭環境と障害と保育 〜N君との生活〜

N君は、身支度やトイレも一人でできました。食事は、好き嫌いが激しく、給食はほとんど好きなものしか食べません。少しでも食べられるように促すのですが、「食べない!まずい!」と言って絶対に食べません。

 

潔癖症なのか、すぐ手を洗い、タオルでふきます。お昼寝の時間は、他の子が寝ても、全くお昼寝をしないで走り回っています。布団に横になることすらしないのです。周りの子が眠れないので、お昼寝の時間は、遊戯室に移動し、毎日一緒に過ごしました。いくら話をしても、大きな声で奇声を発してお昼寝の邪魔をすることもありました。

 

日常生活では、この次にこれをしてというように、順番に頭の中で整理して、動くことができませんでした。1つ終わったら、また何をするのか説明してあげました。そして納得するまで動きません。言葉の意味が分からない時は、「分かんねーからしない」と言います。

 

1度したことがある事はできますが、はじめての事には、全くと言って良いほど、対応ができなくなります。もちろん臨機応変に動くこともできず、自分の思い通りにならないと、「なんでこんな事しなきゃいけないんだ!」と怒ってしないこともありました。また自分の持ち物に触られるのを、すごく嫌がる子でした。お友達がお手伝いをして、N君のカバンを運んであげると、「泥棒!やめろ!」と叫んだこともありました。

 

N君は、音に異常に敏感で、避難訓練の日には、事前に非常ベルの説明をしていても、サイレンの音に気を狂ったかのように暴れました。園外に散歩に出かけた時も、トラックの音が聞こえると耳をふさぎました。園内の掃除をしている時も、掃除機の音を嫌がり、耳をふさいで違う所に行きます。

 

遊びの時間は、お友達と一緒に遊ぶことができません。お友達が近付いて、「一緒に遊ぼう」と遊びに誘うと、「遊ばねーよあっちいけ」と叩いたり、蹴ったりします。「先生、N君はどうしていつも乱暴なの?」と周りの子は、N君と距離を置くようになりました。少しの事でも、トラブルになるので、目を離せません。

 

そして、常にウロウロと歩き回り、周りのお友達の様子を、鋭い目つきで見ています。毎日一人遊びで、集中して遊ぶこともできないのです。高い所からジャンプをすることが好きで、危なくて目が離せません。また玄関から外に出て行こうとする時もありました。年中児になると、何が危ない事なのか、物事の善悪が、ある程度分かるようになりますが、N君は分かっているのか、分からないのか、とにかく危険な状況でした。

 

あまりにも危険な行動が多く、一人ではクラス見る余裕もなかったので、もう1人職員をつけてほしいと、園長に伝えたこともありました。しかし、ギリギリの職員の人数でやっていたこともあり、もう1人職員をつけるには、時間が必要でした。

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