Majiriki

福祉、介護職、介護を頑張る人のトータルサポートサイト 社会福祉士 介護福祉士 精神保健福祉士 保育士

介護事例連載【第4回】Fさんの娘との闘い ~改革を起こす~

time 2019/04/30

介護事例連載【第4回】Fさんの娘との闘い ~改革を起こす~

私は今までのやり方と完全に逆行する決意を固めました。しっかりと記録をとり、貴重品は厳重に管理する。拒否のある入居者にはより積極的にアプローチし、介助の実施に繋げて行く。

 

Fさんも例外ではなく、ウロウロし始める原因を突き止め、事務所や他室に入って行った場合は声をかけて別の場所に誘導する。Fさんは事務所に入れず最初は悲しそうな顔をしていましたが、「痛みなくして改革なし」です。

 

正解か不正解か、どこにも答えはなく、グループホームの趣旨を踏まえながらもやるべきことはきっちりやると決め、フロアの改革に着手しました。責任者として何の実績もなく未熟だったこともあり、とにかく行動で示すしかないと奮起しましたが誰も付いて来ず、完全に孤立していました。

 

そのうち、私の考えにそぐわないスタッフが1人、2人と退職していき、前任者とソリの合わなかった数名だけが残りました。彼ら、彼女らは以前のやり方に不信感を覚えながらも従わざるを得ない状況だったようで、私の考えに賛同、実践してくれました。着任当初は不信感を露わにしていたご家族も徐々についてきてくれるようになり、一体感が生まれます。

 

しかし、スタッフが少ないため休みの数が減り、連続の勤務も増えます。「頭数だけ揃っていても、足並みが揃わずギスギスしているなら少数精鋭で前向きに頑張れる方がいい。今は、身体はしんどいが、気持ち的には満たされている」残ってくれたスタッフがそう言ってくれ、本当に救われました。「良質な人員を確保するから、あと少しだけ頑張ってほしい」私もそう答えました。

 

人員は上層部が求人、面接を行っていたため、どのような経歴があるのか、どれぐらいヤル気がまるのかといった部分は何も分からず、本人出社の数日前に履歴書のコピーが渡される程度でした。

 

私はとにかくフロアの現状を変えたいことを伝え、面接に同席することを許されました。どう見ても問題のありそうな人物の行き先は上層部に任せ、何らかの光る物がある人物をどんどん採用しました。

 

ここに自身が加わっていなければ、「問題ありそう群」の指導に余計な労力を費やしていたに違いありません。改革のためとは言え、今思えばよくそんな我儘を受け入れてもらえたものです。ベストメンバーで何とか数ヶ月を乗り切るうち、役者は揃いました。

 

反旗を翻しているのはFさんの娘さんだけ。少し言い過ぎ感はありますが、概ねそれぐらいのレベルに達した手応えを感じました。

sponsored link

down

コメントする






sponsored link