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介護事例連載【第2回】Fさんの娘との闘い ~Fさんと悪しき慣習~

time 2019/04/30

介護事例連載【第2回】Fさんの娘との闘い ~Fさんと悪しき慣習~

50代の女性と言えば、どのようなイメージを描くでしょうか。子どもの手が離れつつあり、自分のやりたいことや社会貢献等、やるべきことを見出せている、親の介護問題が出てくる、自らの老後を考え始める、その人の自分で積み重ねたものが雰囲気に滲み出ている‥‥色々な意見があることでしょう。

 

ひたすら屋内を歩き回り、どこにでも扉を開けて入って行き、中の物を拝借する。飲み食いもどうすればよいか分からず、全く言葉を発することができず(発せず?)、所構わず排泄する。

これは、50代で認知症になったFさんの行動です。

 

Fさんには娘さんがおり、年齢は聞けませんでしたが、お母さんの年齢からすると20代~30代だったのでしょう。若く見えますがキリッとしており、立派な大学を出て有名な企業に勤めていました。

 

「自分が立派にやってこれているのは母のおかげ」口癖のようにそう話していました。収入は非常に潤沢だったようで、Fさんのためにはお金に糸目を付けない状態でした。

 

Fさんのフロアでの様子は先述の通りですが、必要な部分は介助をするものの、それ以外の行動については完全に放置か適当に事後処理を行う程度でした。

 

「行動を止めることは本人の尊厳を傷つけるのでしてはいけない」という言葉は大層立派に聞こえますが、本人の尊厳を大義名分に、危機管理が全くなされていない状態でした。

 

特に至るところでの排泄や他室への侵入、物品の持ち出しは事故やトラブルの元であり、尊厳がどうこう以前に放置していてよいはずがありません。

 

事務所から薬ボックスを持ち出してウロウロしていることがあり、さすがにそれはないだろうとスタッフに注意しましたが、「元あった場所になおせばよいだけの話ですし、Fさんの意思でしていることを無理に止めるのはよくないと思います」とまるで話が通じません。

 

確かに、それらを何らかの方法でストップさせることは現実的にFさんの行動を制限にすることになりますが、生活しているのはFさんだけではありません。実際、他の入居者や家族からも苦言を呈する声が上がっていたようですが、色んな人がいて、共同生活なので仕方がないと片付けられていたのです。

 

娘さんからは酷い言われようで、母の病状が思わしくないのは人員が入れ替わったからだ、責任者(私)の技量に母が不安を覚えているからだ等、認めざるを得ない部分はあるものの、着任の挨拶以降、会うたびに言い掛かりとも捉えられるお言葉を頂戴しました。

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