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【第5回】介護の仕事とは?~幸せとは~

time 2018/09/06

【第5回】介護の仕事とは?~幸せとは~

Aさんはさらに話を続けました。「そう、それは当たり前のことだね。まぁ、当たり前のように食事や清潔な環境が保持されることも幸せなことだとは思うけれど、人として生きることや幸せを感じることっていうのはそれだけではないね。Kくんはどんなときに幸せを感じる?」

 

「あんまり考えたことないですけど、僕はバンドをやっているので楽器を演奏しているときとか、大切な人がそばにいてくれることとかですかね。」

 

「そうだよね。そういうときに幸せを感じる人は多いと思う。じゃあ、もし事故などで一生残る障害を負ってしまったとして、好きな楽器を演奏することができなくなってしまったら?」

 

「…考えたこともないです。」

 

「辛いよね。自分一人では演奏ができなくなってしまったときに、便利な道具とか、周りの人の手助けがあれば演奏できるとしたら、Kくんはどうしてほしいと思うかな?」

 

「方法があるなら、周りの人が協力してくれたら嬉しいです。」

 

「ここに入所している人たちも、同じじゃないかな?」

 

Kさんは、黙ってしまいました。

 

「高齢であったり、Eさんのように身体が動かなかったり、様々な理由で自分の望む通りにできない人たちが、ここには沢山いるよね。そのような利用者さんたちに寄り添うことができるのは、家族以外には私たち介護職だけなんだよ。私たちの仕事というのは、利用者さんの幸せを考え、寄り添い、追及して、その実現に向かって共に進むことなんじゃないのかな。」

 

Kさんはまだ21歳で、仕事中に利用者さんに対して感情的になってしまったり、失敗をすることも多い職員でしたが、とても素直で良い子でした。このときも、Aさんの言葉を一つ一つ噛みしめるように、じっと聞いていました。

 

「Eさんが自分の世界をもっと広げたいからインターネットを引きたいというなら、どうしたらそれが叶うのか、一緒に考えるのが介護の仕事ではない?むしろそれこそが介護の仕事だと、私は思う。だから、もし施設側は許可できないという回答がきたときに、別の方法はないか、どういう形であれば実現できるかをユニット職員みんなで考えていきたいと思っているんだけどな。」

 

私は、Aさんがユニットリーダーで良かったと思いました。私もユニット職員としては、全く同じ気持ちでした。だからこそ最初のKさんの言葉には驚いてしまったのですが、Kさんもこの話のあとに随分自分の中で考えたようでした。

 

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